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ふたりの女王 エリザベス1世

     グロースター12
 映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(Mary Queen of Scots)を見ました。勉強になりました。

 今年に入って、映画「女王陛下のお気に入り」➡➡「ヴィクトリア女王 最期の秘密」➡➡と英国の女王物が続きました。
 歴史的背景は、この映画のエリザベス1世の時代が一番古いものです。この映画を観るまで、他にもエリザベス1世が主人公、あるいは登場する映画を、いくつか見てきたものの、エリザベス1世が、ちょっといい女性に思えたのは、初めて・・・

 あの時代に45年間も女王の座にいたわけですから、強い人。ヘンリー8世の娘なんだから、凄腕の人と思っていたのです。実際、暗殺や断頭、陰謀渦巻く時代に君臨し続けた強者。賢く、強いハートの持ち主だったと思いますが、目を転じると、強すぎる人には、反対派も生まれ、やっかみから謀略につながることが多々ある中、長い在位だったのは、もしかしたら、彼女は、意外と、柔軟に対応し、強硬な中にも温かい部分があったのかもと思ったりするのです。(歴史を不勉強な者が、映画を観て、ちょっと思いついたに過ぎません。)

 こんなことを思わせたのも、この映画が、女性としての女王の立場を表現していたからです。女王であっても、結局は、取り巻いているのは、権力を握りたい男たち。愚かな男たち。恋人であっても、夫であっても、兄であっても、女の王より強い、その上にある権力。

 が、女性のただの弱い立場を強調しているわけではありません。聡明な二人の女王が、男性を利用しているシーンは、ちょっと小気味よい。きっと、監督は女性だろうと思っていたら、やっぱり女性で、演劇界の演出家とありました。
 つまり、この歴史ものの映画、有名人の中の有名人エリザベス1世を使った映画は、実は、男女差別について、静かなメッセージがこめられているのだと思います。
 今までの歴史学者や時代考証をしてきた人たちのほとんどが、男性だったという事実から考えても、今後、もしかしたら、ちょっと違う世界観が見える兆しの一つであればいいなぁ。(続く)

☆写真は、英国グロースター大聖堂:映画の中で、エリザベス1世が、ここ(に似た場所?)を歩いていました。

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