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みんなみすべくきたすべく

あわてず さわがず

あるめん15
「ホイホイとフムフム――たいへんなさんぽ」(マージョリー・ワインマン・シャーマット文 福本友美子訳 バーバラ・クーニー絵 ほるぷ出版)

 オポッサムのホイホイとフムフムのおはなしです。散歩の好きなホイホイが、窓から外を眺めいろんなことを考えるのが好きなフムフムを散歩に誘い出します。なかなか散歩に出かけるのに気乗りしないフムフムでした。

 散歩をしていると、鼻歌を歌いたくなるホイホイ。そんなホイホイが歌っても、まだ、屁理屈を言うフムフム。
≪さんぽ するのは、いい くうきを すって からだじゅうに ちを めぐらせる ためだったよね。うきうきとか いってなかったし。べつに うきうきしなくても いいんじゃない?≫

 そんなフムフムも一休みして寝転がると、≪こうやって ねころぶと そらが きれいに みえるね。≫≪こんなに きれいな そらは はじめて みたよ。≫と、気分がよくなって、また歩き始め、いくつもの丘を越え、小川を渡ると、フムフムだけでなく、ホイホイまでも、疲れて歩けなくなります。

 すると、フムフムが言うのです。≪ねぇ、いきを すってごらん≫さて、今度はホイホイが屁理屈。
≪すってるよ。≫≪いきは いままでも ずっと すってるもん≫
 そして、フムフムが言います。
≪ちゃんと すって、っていうことだよ。すって、はいて、すって、はいて。からだじゅうの ちが げんきに ながれるように するんだ。≫

 フムフムはホイホイの背中を押してやりながら、いくつもの丘を越え、森を抜け、二人は帰っていきます。
≪ねころんで そらを みあげたし、おがわの みずに さわったし、とりのなきごえも きいたよね。もっと いろいろ みてみたい。 せかいじゅうを みてみたいよ。≫と言い出すフムフムは、家に帰ると、こんなことを言い出します。
≪また さんぽに いこうよ。こんどは うみへ いこう。スペインにも。イギリスにも。アイスランドにも。ちゅうごくにも いこう。いろんな ところへ いってみようよ。≫

 最後のシーンでは、散歩好きだったホイホイが椅子に座り足を延ばし、窓の外を見ています。座って窓から外を眺めるのがすきだったフムフムは立って、地球儀を見ています。そして、その部屋の額には「あわてず さわがず」という言葉がかけてあります。
☆写真は、スイス アルメントフーベル

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