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よこながのえほん その2

よこながjjj
(承前)
 横長をうまく使った絵本には、「100まんびきのねこ」(ワンダ・ガアグ 石井桃子訳 福音館)もあります。(写真上)
 「うちに ねこが 一ぴき いたらねえ」というおばあさんの望みをかなえるべく、おじいさんがねこを探しに行く話です。
 写真に写るのは、
 ≪おじいさんは おかを こえて いきました。すずしい たにまも とおって いきました。そして、ながい ながい あいだ あるいて、とうとう、どこも ここも、ねこで いっぱいに なっている おかに でました。≫という箇所なのですが、絵を見るだけでも、その長い距離が伝わります。ねこなんか、どこにも居そうですが、おばあさんののぞみは「かわいい ちいさい ふわふわした ねこ」なのですから、特別なのです。
 それで、ついに到着するのが、
≪そこにも ねこ、あそこにも ねこ、どこにも、かしこにも、ねこと こねこ、ひゃっぴきの ねこ、せんびきの ねこ、ひゃくまんびき、一おく 一ちょうひきの ねこ。≫の丘なのです。

 「100まんびきのねこ」は、このリズミカルな訳が楽しいですが、写真中の「ロージーのおさんぽ」(パット・ハッチンス わたなべしげお訳 偕成社)は、ほとんど文章はなく、絵だけで、ロージーというめんどりが淡々と散歩するのを、見るのです。が、その背後には、ロージーを狙うキツネが、ずっとついてきています。・・・が、一言もキツネの存在を表現する言葉はありません。絵だけで、キツネの行動をみるのです。長い距離を進みゆくめんどり。めんどりを自分のものにできないキツネ・・・・写真に写るのは、蜂の巣箱をひっくり返して、ついには、蜂に追われる身となるキツネが、遠くに描かれます。そこで、最後のページ。≪やれやれ ばんごはんに まにあった。≫

さて、写真一番下は、空の大きさ深さ・・・・天を表現する「ほしになったりゅうのきば」(君島久子再話 赤羽末吉絵 福音館)です。が、この「ほしになったりゅうのきば」は、横長ともいえるし、縦長使いともいえるのです。え? (続く)

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