FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

九龍図巻

ゴッホ14j
(承前)
  「ボストン ボストン美術館の至宝展—東西の名品 珠玉のコレクション」(~2018年2月4日 神戸市立博物館)➡➡は、古代エジプト美術から中国、日本、フランス、アメリカ、版画・写真.、現代美術まで幅広く展示されています。東京上野で見てきたテーマを浮世絵とフランス近代絵画に絞った二つの美術展とは、ずいぶん違います。➡➡  ➡➡ アメリカの複数のコレクターからの寄贈の展示でもあるので、まあ、多種多様な展示とも言えます。写真画面上は、以前の「ボストン美術館展 日本の至宝」➡➡の図録表紙ですが、日本のものに特化し、曽我蕭白の「雲龍図」を展示の目玉にしていました。そのときに来ていた墨画の曽我蕭白「風仙図屏風」(1770年頃)も、今回、神戸の「ボストン美術館展」にも来ていました。

 「ボストン美術館展」は、テーマこそ違え、毎年のように、開催されているせいか、混雑していず、珍しく、ゆっくり見ることが出来ました。
 中でも、陳容という中国の人の描いた絵巻、「九龍図巻」(1244年)紙本墨画淡彩は、10メートルに及ぶ画面に9匹の龍が自由にのびのび、生き生きと描かれていて、楽しいものでした。今まで、このように龍の生活(?)が描かれたものを見たことがなかったので、十分に鑑賞しました。

 この絵巻「九龍図巻」は、小さいながらも、その迫力に圧倒されてしまいます。この作品が13世紀にすでに描かれていたというのですから、日本の画家も、龍の絵は、素晴らしい手本があったことよ、と思いました。
 「九龍図巻」に描かれている龍のおおらかさも、かの大きな国、かの歴史ある国だからこそ生まれたのだろうと思うと、きっと、もっとたくさん存在するであろう古い中国の龍の絵を見たいものだと思いました。(続く)

☆写真下は、「九龍図巻」の”黒雲のなか老年の龍(左の白髪頭)が若い龍(右上方)に教えを授けているシーン”…龍も年を取ったら白髪になるんだ!

PageTop