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みんなみすべくきたすべく

不滅の名誉の分けまえに与かりたい

ゴッホ10j
(承前)
 個人的なゴッホに対する偏った見方を変えていくきっかけになったのが、まだ読んでいなかった「ゴッホの手紙」(上・中・下 エミル・ベルナール編 硲伊之助訳 岩波文庫)と、「ゴッホ 最期の手紙」という映画でした。

 「ゴッホの手紙」については、いずれ、ゆっくり書くつもりですが、ここでは、ゴッホがもしかしたら、「陽気なタルタラン」(ドーデ― 小川泰一訳 岩波文庫」のタルタランのように、(ほら吹きではあるが)陽気な人物に、惹かれていたのでは?と思わせる箇所が、手紙の中にありました。
 本人が、生真面目であれば、あるほど、ほらなどふいて、テキトーに世を渡っていく人に惹かれるということは考えらえます。

 ベルナール宛 第四信
≪憂鬱はこの土地の雰囲気ではなさそうだ。今はまだじっと静かに暮らしている。先ず、その所有主であることを感謝している胃の調子を癒す必要があるからだ。しかしそのあとで、大活躍をしなければならない。というのは、タラスコンのタルタランの不滅の名誉の分けまえに与かりたいのだ。君が兵役をアルジェリアで過ごそうとするのは大変面白い。それはすてきでちっとも不幸ではないよ。ほんとうにお祝いをおくる。どっちみちマルセイユで会おう。ここの青空をみたり太陽を識ったら、君もきっとそれが気に入るだろう。・・・・≫

 ほら!タラスコン タルタラン アルジェリア マルセイユ・・・「陽気なタルタラン」そのままの言葉が出てきます。 

☆写真は、「ゴッホ展ーー巡りゆく日本の夢」展(東京都美術館~2018年1月8日)➡➡本邦初公開のゴッホ「夾竹桃と本のある静物」***実は、夾竹桃も「陽気なタルタラン」の中で、ちょっとした役回りをしています。(続く)

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