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カミーユの波

波11j
(承前)
 「北斎とジャポニズムーーHOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展(~2017年1月28日)に 展示されていた 工芸品、ガラス製品や陶器製品においては、今だったら、著作権侵害で、大問題になると思われる、丸まま図案のパクリ。北斎の図帳があるから仕方がないですが、まったくおんなじやん!
 当時の日本の画が、師匠の絵を真似て書くところから始まり、それを踏襲、伝承していく文化でしたから、著作権云々なんて言わない、日本の大きな懐だったと言えます。
 北斎の絵のように生き生きとしてないものの、上手に真似ています。
 中には、「ぐりとぐら」によく似たお皿があって、うーん、ここにもジャポニズム・・・ちがうちがう、これは1870年頃のジュール・ヴェエイヤール工房のもの、と一人で笑うことも。(「漁をする鼠」「書物を読む鼠」「音楽を楽しむ鼠」の三枚のお皿)

 そんな中、ドビッシー「波」の楽譜も来ていましたし、カミーユ・クローデルの「波」も来ていました。これこそ、北斎の「神奈川沖浪裏」の影響が大きい作品だと言えます。

 個人的には、カミーユ・クローデルのブロンズ・オニキス像「波」をゆっくり鑑賞できただけで、この展覧会に行った甲斐があったと、思いました。
 壁に展示された他の作品より、人も居ず、ずっと見やすかったということもありますが、この作品はパリのロダン美術館から、よくいらっしゃいました・・・と撫でたかったくらいです。(してません)

 以前、パリのロダン美術館訪問 ➡➡ 以降、カミーユとロダンのことを知ってから➡➡は、ロダンの作品より、カミーユの作品に肩入れしてしまいます。一度見て、ジッと見て、ぐるっと見て、横から見て、ああ、離れられない・・・と、カミーユの「分別盛り」を見たときと同じです。
 カミーユの作品にある情念というのは、もしかしたら、背景を知っているから、そう思うのかもしれません。
 が、しかし、彼女の作品にある、自由さ、伸びやかさは、見るものを魅了すると思うのです。
 やっぱり、カミーユの作品が好みです。

 カミーユの天才。女性であったこと。それゆえの、哀しい結末。
 「ロダンーーカミーユと永遠のアトリエ」という映画が上映されていますが、ロダン都合の視点だろうなと今のところ見ていません。(続く)
☆写真下は、東京国立西洋美術館 ロダン 地獄の門

上野6j

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