みんなみすべくきたすべく

改訂版 せいめいのれきし

恐竜1j
(承前)
 「せいめいのれきし」(バートン作 石井桃子訳 岩波)➡➡は、2015年に真鍋真監修によって、改訂されています。
絵本「せいめいのれきし」が生まれてから50年たち、その間にいろんなことがわかってきたことによって、本文の趣旨をかえることなく、新事実に基づいて、説明を改訂したのが、この新しい「せいめいのれきし」(バージニア・リ・バートン作 いしいももこ訳 まなべまこと監修 岩波)です。

 「改訂版 せいめいのれきし」は、科学的な新しい見識の部分の訳を改訂していますが、話の本筋は変わっていません。
 例えば。プロローグ2場
旧→≪わたしたちの地球は、何億年、何十億年もの昔、うまれました。太陽の家族にあたる、九つの惑星のひとつで、太陽からかぞえて、三ばんめの場所をしめています。・・・≫
新→≪わたしたちの地球は、46億年もの大昔に、うまれました。太陽の家族にあたる、8つの惑星のひとつで、太陽からかぞえて、3ばんめの場所をしめています。・・・・≫

 真鍋真氏は、生命進化史の研究者で、子どもの頃、この「せいめいのれきし」の愛読者だったようです。そして、岩波科学ライブラリーから「深読み!絵本『せいめいのれきし』」も出していて、そこでは、作家のバートン女史をリスペクトしつつ、特に恐竜について、その後判明したことなどを紹介しています。
 
 真鍋氏は作者に敬意を払い、訳者にも敬意を払っているのがわかります。それは、きっと、監修者ご本人が「せいめいのれきし」を大事な一冊のままにしておきたかったからだと思います。
 子どもの頃の愛読書の改訂に、関われるなんて、なんと幸せなことでしょう。他の誰でもない、一番の愛読者である自分が、丁寧に愛をこめて改訂するのですから。

 そして、真鍋氏は、今後も、絵本「せいめいのれきし」が読み物として、子どもたちの手に渡ることを、忘れていません。
 ここが、同じ思いを持つ愛読者のひとりとして、嬉しい限りなのです。一人でも多くの子どもたちが絵本「せいめいのれきし」に出会い、地球上に生きる喜びを知ってほしい、そして、考えてほしいと願うのです。

 バートン女史は「せいめいのれきし」の最後でこういいます。
≪さあ、このあとは、あなたのおはなしです。主人公は、あなたです。ぶたいのよういは、できました。時は、いま。場所は、あなたのいるところ。いますぎていく1秒1秒が、はてしない時のくさりの、あたらしい わ です。いきものの演じる劇は、たえることなくつづき――いつもあたらしく、いつもうつりかわって、わたしたちをおどろかせます。≫(続く)

☆写真は、ロンドン 自然史博物館

     自然史博物館j

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せいめいのれきし

地層3j
(承前)
 ルチェルン交通博物館のトンネル断面図➡➡に興味津々だったのは、スイス観光をしていると、出くわす、目に見える断層、地層のことだったからです。
地層2j
 高校の時の地学の先生の顔は思い出せても、一体何をやったのかわからんという不届き者ながら、今は、湖から眺める崖などを見ていると、ふーむ、これはいつの時代だったのかい?と、ちょっとは、頭を働かせようと鋭意努力し、結局、うーん、凄く古い時代なんだね。と、納得するだけで終わっています。
地層5j
地層9j12
地層8j

 が、地学で習った知識というより、思い浮かぶのは、かつて子どもたちと楽しんできた 改訂前の「せいめいのれきし」(バージニア・リ・バートン作 石井桃子訳 岩波)です。
≪山が、たかくもちあがってきました。気候はさむくなり、かわいてきました。氷河がうまれて、沼地は、さばくにかわりました。地上のいきものの歴史で、これは大変な危機でした。・・・・≫という1幕6場。
地層6j
そして、2幕1場
≪気候が、すこしおだやかになりました。大きな川や小さな川が、山をけずって流れだしました。・・・≫
2幕3場
≪山は少しずつ高くなっていきます。気候はだんだんさむくなってきました。・・・≫
2幕4場
≪山は、いよいよ高くなっていき、気候は、どんどんさむくなってきました。・・・≫
3幕2場
≪火山が、火をふきはじめました。そして、山が、また高くなりはじめました。・・・≫
3幕3場
≪山は、いよいよ高くなっていき、火山も、噴火をつづけていました。気候は、たえまなくすずしく、かわいていきました。・・・≫
3幕4場
≪噴火と造山連動(山のできること)は、この時代に絶頂にたっしました。気候は、ひじょうにさむく、空気は、ひじょうにかわいてきました。・・・≫
地層4j
3幕5場
≪北に、大きな氷河が、いくつかうまれて、地面をけずりとりながら、ゆっくり南にすすんでいきました。地球の歴史のうえで、この時代は、氷河時代と呼ばれています。この大きな氷のかたまりは、四ど、北からおしよせて、四どとけて、しりぞいていきました。そのころ、にんげんは、すでにうまれていたでしょう。でも、まだたいした力は、もっていませんでした。≫(続く)
地層1j
☆写真下から2・3番目はロートホルンという山ですが、昔、氷河が流れた跡がわかりますか?一番下の写真は今なお残るアルプス三山の氷河。

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トンネルを掘る

交通2j
 (承前)
 ルチェルンの交通博物館➡➡は、乗り物好きには、たまらん施設かと思いますが、カ・リ・リ・ロには、どうよ?と、思っていたら、2016年、日本の青函トンネルを抜いて、世界最長となった鉄道トンネル「ゴッタルドベーストンネル」の地層の断面図がすごーい。
交通5j
交通4j
 スイスは古い地層なので、地層が上に上に水平に重なるというより、垂直に近い地層の連なりが多いようです。ですから、掘削するときは、次々に異なる地層に出会い、そりゃぁ、大変だったと思われます。しかも、この世界最長トンネルは、57キロという長さ。
 館内には、その地層を物語る、50メートルはあろうかと思われる断面図が(もしかして、千分の一の縮尺?)あって、各地層部分の鉱物とともに展示されています。これは、なかなか興味深い。硬そうな岩あり、ぽろぽろと もろそうなものあり、砂みたいにさらさらしたものあり。(続く)
 
☆一番上と一番下の写真は、そのトンネルを掘っていった先端と、トンネルのパネル写真。(交通博物館前)
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 ちなみに、このトンネルはゴッタルドの山々の下を貫通しているのですが、 「ゲーテ スイス紀行」(木村直司編訳 ちくま学芸文庫)➡➡には、ゲーテ自身が描いたゴッタルト峠から見たイタリア方面の風景スケッチが載っています。

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交通博物館

 交通3j
(承前)
 中央スイス(インターラーケン・ブリエンツ付近)に滞在した2日間が雨や雷でしたから、山にも行けず、仕方なく、一日は、ルチェルンの交通博物館に。(こんなとき、スイス全土に行けるスイスパスは助かります。)

 ルチェルン観光➡➡は、昨年、うろうろし、周りの山にも上がったので➡➡⇒⇒この日は、この博物館だけ。夜に観劇の予定もありましたから。
 ・・・・予想通り、男の子や子どもたち・・・というより、嬉々としている男性諸氏。もちろん、日本から出かけた、我が家の男性もその一人。
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   交通7j
 歴代の機関車だけでなく、登山電車各種の鉄道コーナー、飛行機や船などもありました。
 自動車も新旧、展示されています。
 以下の写真、おもちゃのように見えるけど、実物の自動車が壁一面。
 多分、立体駐車場の要領で動かすことができると思われます。(続く)

車2j

車1j

車11jj

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北スイスの 古い街並み その6

チューリッヒ4j
チューリッヒ2j
チューリッヒ5j
(承前)
  古い街並みというのが、当てはまるかどうか不明ながら、ともかく北スイスの街で古いところも残っているのがチューリッヒ。
 ここは、ヴィンタートゥールのときにも書いたように➡➡、ともかくホテルが高い。なので、今までも飛行機の発着に合わせて、一泊するのがせいぜいで、駅前周辺しか歩いたことがありません。今回も、飛行機に合わせて、ちょっとうろうろしただけです。
 国立チューリッヒ博物館⇒⇒  ➡➡は、駅に隣接していて行きやすい。
 
 駅前周辺しかしらないこんな観光客も、チューリッヒが清潔で、豊かな雰囲気のある街だとは感じ取れます。坂道があったり、チューリッヒ湖がそばにあったり・・・そして、すっきりとお洒落なお店が連なっています。
チューリッヒ1j

以下の写真の教会は、華美でなく小さな教会でしたが、パイプオルガンの音が流れ、旅の疲れを癒してくれました。
チューリッヒ6j

チューリッヒ3j

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北スイスの 古い街並み その5

バーゼル8j
(承前)
 美術館や博物館には、昨日のテキスタイルミュージアム以外にも、数か所行ったのですが、それは、もう少し後で報告することにして、バ―ゼルに行った事。(バ―ゼルには美術・博物館が特に多い)
 
 とはいえ、初めからバ―ゼルに行こうとしていませんでした。
 例の日本で購入済みのスイスパスを使えば、スイス国内では、どこでも、お金を出さずに行けますから、いつかは、中央アルプス付近からチューリッヒ、いつかは、レマン湖から中央アルプスなどと、東京大阪間のような交通移動を、雨の日、あるいは晴れた!日に使うことが可能です。
 ということで、アルプス地方が雨なら、仕方ありません。ということで、バ―ゼルに。
バーゼル9j
ドイツ・フランス・スイスの国境が、街の端にあり、歴史ある 整然とした街並みです。他の壁絵の街とはちょっと異なる街並みでした。以下は、大聖堂と地下の古い部分、ほか改装中ですべて観覧できたわけではありませんでした。
バーゼル2j
バーゼル3j
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 単に、日帰り弾丸バ―ゼル観光でしたが、実はゆっくり見どころ満載の街のようです。(というのも、後から一人で出かけた娘が、美術館・博物館の充実を教えてくれましたから)(続く)
バーゼル6j
バーゼル7j
☆写真下二枚は、旧役場(今も使っている?)のようで、広場から写したものと、中庭から写したもの。

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テキスタイルミュージアム

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(承前)
 かつて、ザンクトガレンに行ったときには、テキスタイル美術館が、この街にあることを知りませんでした。娘が刺繍やレースや、そういう仕事に携わるようになってから、娘の父親も、その分野に関心が生まれました。
てきすたいる5j
てきすたいる4j
 以前、レマン湖畔 モルジュの街で手芸店に入った時、≪今や、スイス刺繍というのは、ザンクトガレンでのみ。そこのミュージアムに行ったら、見られるよ。≫などと教えてもらっていたので、次回行ったらと、娘の父親は目論んでいたようです。
 
 で、ザンクトガレンに行くことに。
 しかしながら、結局、今夏は、娘もスイスに後半一部合流し、娘は自分自身で、テキスタイル美術館に行くことになりました。ところが、娘より先に行って、情報をと思う父親心は、ザンクトガレン行きを変更せず、綺麗な展示品を見ることになったわけです。
てきすたいる2j

 今、巷に流行る、レースの服ですが、このしっかりした厚みのレースは、ゴージャスで美しい。
  てきすたいる3j

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北スイスの 古い街並み その4

ざんくと1j 
 (承前)
 これまでいくつかの街の古い街並みを紹介してきましたが、ザンクトガレンの建物にも壁絵があったり、装飾されていたりします。
 が、日曜日に行ったものですから、ほとんどのお店が休み、食べるところさえ、少ない。なんだかさみしい・・ああ、雨も降ってきた・・・
ざんくと4j
ざんくと3j
ざんくと2j
ざんくと5j
 実は、ザンクトガレンには、テキスタイル美術館というのがあって、そこに行ってみたかったのです。(続く)

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ザンクトガレン修道院と付属図書館

ザンクト5j
 十年以上前に、初めてスイスに行ったときにも、ザンクトガレンに行って、ザンクトガレン修道院の天井絵の華やかさと壮麗さに圧倒されましたが、今も、それは同じ。

ザンクト1j

ザンクト3j

ザンクト2j

ザンクト4j 
    ザンクト7j 
  さて、修道院と同じ敷地の図書館は、華やかさより重厚な空気。こちらは、かつてケルズの書を見に行ったアイルランド図書館より小ぶりです。 図書館は、撮影禁止なので、ここに使った写真☟は、観光客向けのパネル写真。(続く)
    ザンクト6j

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漢字ミュージアム

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 久々に京都です。が、まだ、暑いので、お稽古前遠足は、空調のあるところ。
 前から行ってみたかった八坂さん前の漢字ミュージアム。

 なかなか企画展が面白いようで、夏休みは子どもたちで賑わったようです。
 夏休みもあけ、紅葉シーズンでもないので、ちょっと見やすく「ため」になる時間を過ごすことができました。というか、体験型ミュージアムは、楽しかった!!

 最近、日経に連載されている阿辻哲次さんの「遊遊 漢字学」を読むようになって、ちょっと漢字に近づきたい気持ちがあったのです。
 「あつじ てつじ」という、漫才コンビみたいなお名前の学者さんの文章は、 時にユーモアを交えながら、語源などを解説する文章で、読みやすく、その漢字愛が伝わってきます。
 聞くところによると、活版印刷屋さんのご子息で、漢字には、小さい時から親しんできたようですから、漢字学者になられるのは、当然のなりゆきかも、と思うと、それもまた楽しい。

 それで、そんな記事を読まないような子どもたちなら、いえ、漢字を今まで使ってきた大人でも、漢字ミュージアムの体験型学習(?)は、ふーん、へぇーと楽しみながら、漢字にアプローチできます。
 なにより、すべて、判るわけではないところが魅力で、料金に「年間パスポート」と表示されているのにも、納得がいくのです。
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 さて、建物の大黒柱は、五万字タワーというものになっていて、五万字の漢字が書かれています。あまりに面白い字を見つけるのに夢中になり、お稽古に行く時間も忘れかけ、「おっと、とっと!」と、時間切れ。 ・・・ということで、次回、雨降りでお稽古前遠足がままならないときには、「また、行こう!」
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氷河が解ける

  アイガー氷河13 
 スイス報告なんぞ、だらだらと書き続けている場合じゃないやん・・・
 嫌な足音が聞こえてくる。・・・とはいえ、個人には、なすすべもなく・・・

 先日、スイスの氷河が解けて、住民避難というNEWSが流れました。行った事がないところでしたが、ふもとの鉄道には、この度も乗って、見上げた場所のその向こうのはず。大きく言えば、先日、危惧した➡➡アイガー・メンヒ・ユングフラウとも連なるアルプスの氷河。
 その時列車に乗りながら目にしたのは、あちこち滝が流れ落ち、その水の量も多かったということ。

 下の写真は2017年今夏、一瞬だけ晴れた➡➡ユングフラウですが、いたるところ、水が流れ落ちているのが見えますか?上のヘリコプターが写る氷河は、2016年夏の同じユングフラウ。
アイガー2017滝

 世界中の異常気象をもたらすものが、46億歳の地球に、たったの何年かで、起こっているのかと思うと、本気で取り組まなあかんやん!そこの大きな国々(も)!!そんなこと考えもしないわけのわからんそこの人も!!!
 
 さて、以下の写真は、上から2005年、次は2016年、最後が、今夏2017年のアイガーの方向。

アイガー2005

アイガー2016

アイガー2017

 

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夏の寒中水泳

      あむらいんj
(承前)
 シュタイン・アムラインの朝食は8時開始だったので、早起き日本人夫婦は、毎日、小さな街とその周辺をうろうろ。
 すると、なぜか、人が、一定方向に向かっている・・・
 静かな川べりにマイクの声が・・・

 え?市民水泳大会?
 みなさん、早朝、水着に着替えて、主催者のアナウンスに耳を傾けています。
 水で冷えないように、油を塗っている人が多く、上下スイミングスーツの人は少し。
 おお、さむっ!
 こちら、8月とはいえ、スイスの朝は肌寒く、日本人夫婦はフリースのヨットパーカーを着込んで、なりゆきを見ていました。
 水泳1j

 すると、ドイツ語のシュプレヒコール!多分、「がんばろう!」とか「やろうぜ!」
 この力強さが、もしかして、かつて人を扇動したあれに近い?などと、思っていると、遅れてきた人たちもどんどん、川に近づき・・・

 ついに、ライン下流に向かって泳ぎ出しました。若者より年配が多かった・・・みなさんひたすら、泳ぐ。泳ぐ。
 我々は、寒いので、帰りましたが、確か3月のロンドン ハイドパーク サーペンタイン池でも、泳いでいたなぁ➡➡・・・皮下脂肪?体感温度の差?
水泳2j

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山の上のお城

ほーえん10j
(承前)
 先日来、シュタイン・アム・ラインの写真やライン下りの写真➡➡に写っている、山の上の古いお城。

 それは、ホーエンクリンゲン城です。11~12世紀ごろに建てられ、今は博物館とレストランになっています。シュタイン・アム・ラインの街から車で5分とあったものの、歩くと片道小1時間。なにせ、山の上。

ほーえん3j
 ライン下りの船からも見え、しかも遠くからでも見え、シュタイン・アム・ラインの街からも、いつも見え・・・で、やっぱり登ってみよう!ということになりました。近年、地理と歴史は、その場に立ってみようという気持ちが大きく、こんな見張り台みたいなお城、行ってみなくちゃね。
ほーえん8j
はい、結構な急坂で大変でしたが、最高の景色がそこにありました。
シュタイン・アム・ライン・・・ラインの石(宝石)、という意味が、よくわかりました。
写真じゃうまく伝わらないのが残念。(続く)
ほーえん7j
ほーえん5j

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川沿いにあるく シュタイン・アム・ライン

あむらいん川9j
(承前)
 シュタイン・アム・ラインの川沿いには、遊歩道と、公園があって、そこには、果実のなる木々が植わっていました。
 ベリー類も、樹木の果実も好きなカ・リ・リ・ロにとって、誘惑が多いものの、歳を考えると、さすがに静かな散歩道で木に登るわけにもいかず…
 写真は、プルーン、りんご、洋ナシ、ローズヒップ
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ということで、鳥も多く、子どものための小さな汽車や線路、遊具もあって、豊かな暮らしぶりのおすそわけをもらって満足しました。(続く)
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せんろj
☆写真一番下、山の方を見上げると、あれ?
あむらいん川8j

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テムズ川べりに似てる!

あむらいん川1j
(承前)
 ラインのほとりのシュタイン・アム・ラインですから、当然、川べりの散歩も欠かせません。
あむらいん川7j
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あむらいん川3j

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 ん?どこかに似ている・・・・そう!テムズ川上流!! 
 ラインの流れの幅の方が大きいのですが、テムズ川上流の豊かな雰囲気と、このシュタイン・アム・ラインの豊かな雰囲気が似てる。リッチな生活が見えてきそうなゆったり感。家にボート小屋があって…庭の一部が、川・・・うーん。静かにみなさんお暮しです。(続く)
あむらいん川6j
☆写真一番下、川向こうからシュタイン・アム・ラインの街を見ると、山の上に・・・

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シュタイン・アム・ライン 裏道

あむらいん裏1j
(承前)
 シュタイン・アム・ラインという小さな街➡➡、城壁に囲まれた小さな街は、カリジェ➡➡の他、壁絵や装飾された古い建物で見どころ満載ですが、ちょっと裏に入っても、そこはそこで優雅なたたずまい。
 もとの街の周りには、東門跡があり、北門・西門が残っています。
あむらいん裏9j

あむらいん裏3j

あむらいん裏7j
 
昼間は賑わう観光地であるものの、ここに住まう人の自信と誇りを感じるのです。それは、整然としているからか、朝夕の静寂さからか、清潔に整えられているからか・・・
あむらいん裏2j
あむらいん裏8j
あむらいん裏5j

 ともかくも、この小さな街は魅力的でした。ということで、今回は、本通りでなく裏道。明日は、川べり。そして・・・(続く)
☆写真一番下、城壁より外の教会の敷地から山の方を見ると、あれ?
     あむらいん裏10j

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カリジェの足ふき

カリジェj1
(承前)
 カリジェの壁絵のあるホテルの小さなフロントにあったのが、上のラグ。カリジェの壁絵➡➡の図柄の右上に、スーツケースを置いています。なかなか洒落てます。

 カリジェ自身は、頑固そうな感じではあるけれど、意外とお茶目な人だったと思われます。
 例えば、写真下の壁絵に描かれているのは、トランプやってるキングとクィーンと道化だし。次の写真に写る猫は、ミルクをこぼして、茫然自失。
       カリジェj2
カリジェj3
 もし、昨日の写真を見ていただけるなら、それぞれにユーモアと動きが描かれているのがお分かりになると思います。
 上から三番目の小鳥がカーテンを開けたところにある果物かごの取っ手には、葡萄の蔓が絡んでいます。その下の絵の真ん中にいるインコ系の鳥がとまっているのは、陶器でできた枝の上。また、その下は、細い花瓶の口に入りきれずに落ちる花のその瞬間。などなど。
 さらに、次に写るザリガニ・えびの絵には、画面からはみ出る川魚の絵。
カリジェj13

動かない壁に、物語を書き、見るものの心を動かせる。壁絵を描く人の心を見るような気がします。
カリジェj5 

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カリジェの壁絵

カリジェ1j
(承前)
 シュタイン・アム・ラインで泊まったのは、カリジェの壁絵があるホテルでした。正確に言うと、壁絵は広場に面したレストランの壁で、ホテルはその奥なので、壁の窓から近くに絵を見るという楽しみはありませんでした。(ただし、ホテルの食堂や廊下には、カリジェの複製画が飾られていました。)

カリジェ3j
 カリジェの描いた絵は、古い時代の街に違和感なくありました。

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 かつて、東スイスのクールや彼の故郷トゥルン➡➡で、見かけたカリジェの壁絵は壁のアクセントという感じでしたが、シュタイン・アム・ラインのそれは、全体の装飾性や物語性など、見ていて飽きませんでした。
 (トゥルンのカリジェの壁絵の写真は、こちらの第4回、第14回➡➡ )(続く)
        カリジェ本j
☆一番下の写真は、チューリッヒの古本屋さんのウィンドー。クライドルフ「アルプスの花物語」とカリジェ絵「ウルスリのすず」(ヘンツ文)

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北スイスの 古い街並み その3

アムライン1j
承前)
 ライン下りの途中、川幅が狭くなるところ、シュタイン・アム・ラインに宿泊しました。こここそ、「THE  VERY 中世」の街並み。隅から隅まで、古いものを残して、保全しています。
アムライン9j
 ベルンにも➡➡ ルチェルンにも➡➡ ヴィンタートゥールにも➡➡ シャフハウゼンにも➡➡ あとで、記載予定のザンクトガレンやバ―ゼルにも 壁の装飾、建物の装飾は、多々ありました。が、ここは別格のような気がします。大体、ホテルさえも、木の梁でできている昔ながらの建物。
アムライン3j
 昼間は、大勢の日本人以外のアジアの観光客でにぎわう街も、朝夕の散歩時はさすがに静かでーというか、特に朝は、こんなに静かな街は知らないくらい静かでーこの街をゆっくり回ることができました。(続く)
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アムライン2j
アムライン8j

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右にラウフェン城がある

滝3j
(承前)ゲーテ「スイス紀行」(木村直司訳 ちくま学芸文庫)
≪われわれは舟で渡った。ライン瀑布は把握しやすい正面から見てもすばらしい。それはなお美しいと呼ばれうる。これまでよりもっと見えるのは、段階的な落下と、幅の広がりの多様性である。さまざまな作用を比較することもできる。右岸の抑制できないものから、左岸の利用可能なものまである。≫
・・・・うーん、やっぱり小難しい。訳の問題かなぁ。
滝16j
滝17j
    
≪奔流の生ずるところで見事な岸壁が見える。これにもとづき、川の水の流れ落ちる様子を予感できる。右にラウフェン城がある。私がたっていたところからは、ヴェールト小城と、そこから出ている堤防が左の前景をなしていた。こちらの側にも石灰岩があり、恐らく、奔流の真ん中の岩も石灰である。≫

滝10j
・・・・・と、どんどん文学的というより、鉱物論の著作もあるゲーテらしい視点も出てきます。
が、読んでから、実体験したので、ああ、あれって、石灰岩なのね。などといつになく、しっかり岩を見ました。(続く)

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ライン瀑布

滝15j
(承前)
 ライン川の滝については、カ・リ・リ・ロが、ゴソゴソ書くより、ゲーテ「スイス紀行」(木村直司訳 ちくま学芸文庫)
≪ライン瀑布の感覚的現象のさまざまな様相を、木造の足場から見た。岩石。流れの中にあるもの、奔流に研がれたもの、川の水が激突していくもの。それらの抵抗。上のほうにひとつ、下にもうひとつの別の岩、まったく水で氾濫。速い波。落下のさい泡立つ水。下の窪地の泡沫、窪地で沸き立つ水。    「水は泡立ち、たぎり、ざわめき、飛沫が鳴る。」という詩句はたしかに正鵠を射ている。流れる水の面が緑色に見えるのに対し、すぐ近くの泡沫はかすかに赤みをおびている。下のほうで波が泡立ちながら流れ去り、あちこちで岸にぶつかっている。川の流れはすこし弱まり、水は流れ去るさいにまたその緑色をしめす。≫

 ゲーテは、このラインの滝に同日朝晩も合わせると4回行っています。一度滞在すると、時間を替えて訪れたりして、かなりこの滝に心を揺さぶられた様子が、随所に表現されています。

 凡人の我々はゲーテのように「喚起されたさまざまな考え」などなく、「わぁ すごーい」などしか言えませんでした。
 (・・・・なーんか、ゲーテがいうと小難しい。)

≪長いこと眺めていると水の動きが増大してくるような気がする。持続する巨大なものは、われわれには常に成長しているように見えざるをえない。完全なものは、われわれにはまず円満具足なものとして現れ、われわれをしだいにそれ自身のほうへ高めていかなければならない。≫ (続く)
滝5j
滝8j
滝9j
滝14j

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自然はいかに恵み深いことか。

滝6j
 
(承前)
  さて、ゲーテは、三度「スイス徒歩旅行」に出かけています。
 その第一次旅行(1775年)にこんな文と詩が
≪われわれは舟に乗り込み、晴れたある朝に、すばらしい湖の沖合へ漕ぎ出していった。次に挿入する詩から、あの幸福な瞬間の雰囲気がすこしでも伝わってくれればよいと思う。

 新鮮な養分、新しい血を
 私は今や自由闊達な世界から吸収する。
 私を抱きしめてくれる
 自然はいかに恵み深いことか。
 波は乗ってくる小舟を
 櫂の動きに合わせて進める。
 雲のたなびく山々が
 押し迫ってくる。
 
 なぜ目を伏せるのか、
 金色の夢が甦ってくるのか。
 どんなに金色でも、夢よ去れ。
 ここにも愛と生がある。

 波の上がきらきらと
 無数の星のように輝く。
 周囲のはるかな家並みが
 狭霧に飲まれていく。
 朝風がさわやかに
 木陰の岸辺に吹き寄せる。
 湖水には実りつつある果実の
 姿が映っている。≫(続く)
滝7j
*「ゲーテ スイス紀行」(木村直司編・訳 ちくま学芸文庫) 
 

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ラインの滝

滝1j
  全長1,233kmのライン川、唯一の滝が、北スイス シャフハウゼンの西にあります。

 日本の滝は、険しいところから一気に落ちるというイメージで、ほか、アルプスで見た滝も、みなそうでした。が、ライン川の滝は、高低差よりその幅。高低差は23m、幅が約150メートルで、ヨーロッパ最大水量を誇るのです。
滝2j

 ゲーテは「スイス紀行」(木村直司訳 ちくま学芸文庫)の中で、ラインの滝のことを書いています。(ちょっと硬い訳のような気がしますが・・・・)
≪かの自然現象はこれからもなお度々、描かれたり、記述されたりするであろう。それはいかなる観察者をも驚嘆させ、多くの人々に自分の観照、自分の感情を伝える試みへとうながすであろうが、それを固定し、さらに描き尽くすことのできる人はいないであろう。≫(続く)

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北スイスの 古い街並み その2

     シャフ1j
(承前)
 3時間半のクルーズ(!)の終点は、中世の街並みの残るシャフハウゼン。
 この街の西にラインの滝があって、船はこの先に行けず、一旦、この街を経由しないといけないため、交易の中心となって、街の発展はあったようです。壁画や装飾の綺麗な建物、広場や水飲み場、そして、凝った出窓もたくさん。
 ここも、船の乗り換えと電車の乗り換えぐらいでゆっくりできず、少々残念。
シャフ2j
     シャフ3j
 ゲーテ「スイス紀行」(木村直司編訳・ちくま学芸文庫)にシャフハウゼンのことが、書かれています。

≪シャフハウゼンは屋根が密集した装いで左手の谷間にあった。シャフハウゼン橋は美しい木造で、最高に清潔に保たれている。中間に座席がいくらか取り付けられていて、それらの背後の開いたところはガラス窓で閉じられている。隙間風のはいる通路に座っていなくても済むようにである。≫***注によると、「この美しい橋は、のちにナポレオン軍によって焼き払われたので、ゲーテによる屋根付き木造構造の描写は、ルチェルンのカペル橋➡➡を思わせる貴重な記録とあります。***
川下り7j

 さて、スイス ライン下りの終点港から可愛いトレインに乗って出かけたのが、ゲーテが何度も訪れたライン瀑布。(続く)
シャフ4j
シャフ5j   

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スイス ライン下り

川下り1j
 さて、次は、ライン川下りのこと。
 え!ドイツのライン川下り?!・・・ではありません。
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 ライン川の源流はアルプスにあり、アルプスから流れ出た水は、ドイツ・オーストリア・スイスに国境を持つボーデン湖(コンスタンツ湖)に入ります。そこで、ドイツ領コンスタンツという街を流れる水となり、川幅の大きな流れ、あるいは、湖の続きみたいなところを西に向かって流れます。北側ドイツ、南側スイスです。
 で、シャフハウゼンという街の西端に大きなラインの滝があって、一旦、それ以上、観光船は航行できなくなり、またそこからは、さらに川幅が狭くなり、バ―ゼルの街まで流れます。そして、バ―ゼルから北に流れを変え、ドイツを通り、最終的にはオランダ アムステルダムまで、流れるのが、いわゆる世に言うライン川です。もちろん、ライン川にはたくさんの支流はありますが、ライン川クルーズといわずとも、ちょっとしたライン下りを楽しめるのが、スイス北端 クロイツィンゲン港からシャフハウゼン港まで3時間半の船旅です。スイスパスで無料だし。
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 スイスのクロイツィンゲンとドイツ コンスタンツは歩いて行き来できる隣り合った街です。
 まず、我々が乗船したクロイツィンゲン港。大きな公園に接しています。
 出航して、10分ほどでコンスタンツ港。ここに寄る時間はありませんでしたが、歴史ある大きな街のようでした。
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 途中の小さなお城やお屋敷。
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 夏休みなので家族や若者の水遊びを、横目にみながら、船は進んでいきます。
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 ぼやーと、周りの景色を眺めて、3時間半。終点シャフハウゼンに着きました 東京-大阪より長い間、じっーと、ぼーっと座って、ただ、写真を撮っていただけ。

 元気で、家に居たら、あるいは日本語が聞こえるところに居たら、こんなに長いこと何もしないでいたことありません。毎日せかせかと、次々と用事を見つけて、何かしているカ・リ・リ・ロには、あっという間の、幸せな時間でした。(続く)
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北スイスの 古い街並み その1

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(承前)
 ドーデ―は、 「アルプスのタルタラン」(ドーデ― 畠中敏郎訳 岩波文庫) ➡➡の中で、こう言います。
≪スイスというのは、今ではねえ、タルタランさん、六月から九月まで開く廣大な娯楽館に過ぎませんよ。いいかえれば世界の隅々から気晴らしにやって来るパノラマのような遊技場で、ジュネーヴとロンドンとに店のある、何兆の何百倍という金持ちの會社が食い物にしているんです。まあ考えてもごらんなさい、此の土地全體を、湖や森や、瀧などを手入れをし、掃除をし、使用人やはした人足どもを養ったり、うんと高い山の上にガスも、電信も、電話もある、途方もないホテルを拵えたりするのは、とても金がいるんですよ・・・・≫

・・・今の世も、それはさほど変わらず、スイスの物価は高いまま。ということで、高額なチューリッヒのホテルは避け、空港からチューリッヒと同じような距離ながら、比べるとずいぶん、ホテル代も安くなるヴィンタートゥールという街に泊まりました。(スイスで6番目に人口が多いとありました)
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 ここの町の滞在時間は短かったものの、朝の散歩では、その古い街並みを楽しみました。北スイス方面には、壁に絵を描いた建物が多いのですが、ここにも少しそれがありました。上の写真は、昔の役場(公民館?)。向こうの通り(マーケット通り)に抜けることができます。 広場や公園も多く、生活レベルの高い街のように思いました。

 このヴィンタートゥールには、オスカー・ラインハルトコレクションという素晴らしい美術館もあります。ここの鑑賞報告は、またのちほど。(続く)
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