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ヴィルヘルム・テル

     ルチェルン国旗j
「ヴィルヘルム・テル」(シラー作 桜井政隆・桜井国隆訳 岩波文庫)
よく知らなかったのは、カ・リ・リ・ロ一人だけじゃないと思います。
ウィリアム・テルの話は、テルの息子の頭の上に林檎を載せ、それをテルが射る。すご技!
で、この前後はどんな話?
確か悪代官の無理難題が、頭上の林檎を射ることだった・・・が、しかし、なぜ、こんな危険なことを課すのだ?

それに、「ウィリアム・テル序曲」は、ほら!運動会で流れるあの勇ましい、元気いっぱいのあの曲。
が、ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」本体も知らんかったし・・・

・・・・・なので、シラーの「ヴィルヘルム・テル」を読んでみました。
岩波春のリクエスト復刊で、この薄っぺらな文庫本が並んでいなかったら、今も知らなかったウィリアム・テル(ヴィルヘルム・テル)の話。

何度か行ったスイスの鉄道にウィリアム・テル特急(ルチェルンからスイス南部)というのがあるし、昨年、購入していったルチェルンの地域パスの名前はテルパス。つまり、ウィリアム・テルは、まさにスイス人。伝説の人ともいわれるウィリアム・テルは、スイス人にとって独立のシンボルとも言える人でした。

 いろんな国に囲まれたスイスに於いて(今のスイスの中央東寄り北方面)、かつて、オーストリアのハプスブルグ家、リヒテンシュタイン、そして、ドイツ、なかなか厳しい条件の地域だったのは想像に難くありません。平地より、険しい山地でできているのがスイスであり、厳しい自然と向き合うのが必須であるスイス。昔は、圧政を強いられる貧しい国だったのは、よくわかります。けれども、今もそうですが、真面目で辛抱強い国民性があると感じます。また、ハイジのおじいさんに象徴された頑固な一面も。でないと、あんなに高い山をくり抜いたトンネル、あんなに急斜面に設置した線路などなど、いい加減な国民性ではできません。

 さて、そんなスイス中央部に登場するのが気骨あるウィリアム・テルなのです。代官本人がいなくても、その帽子に敬礼するなどという、傲慢極まりない、命令を無視したがために、起こる事件なのですが、あの林檎、首尾よく射ることができたのに関わらず、テルは、捕らわれてしまいます。・・・・そして、ここから、一気にスイス人たちの結束が高まっていきます。(続く)

☆写真は、スイス 「ウィリアム・テル」の舞台になった地域の州都 ルチェルン駅前 スイス国旗とルチェルン旗(青・白)

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