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みんなみすべくきたすべく

マザーグース・ライブラリーの三冊

  トゥーン湖畔オーバーホーヘン城j
(承前)
 ピーター・スピアの「ロンドン橋がおちまする!」(渡辺茂男訳 冨山房 復刊ゴットコム)➡➡と同じシリーズ(マザー・グース・としょかん、のちにマザーグース・ライブラリー)の「ホラ すてきなお庭でしょう」「バンザイ!海原めざして出航だ!」「市場へ!いきましょ!」(3冊とも わしづなつえ訳 瑞雲舎)も、我が家にあります。
 が、「ロンドン橋がおちまする!」の傷み加減に較べると、この三冊の綺麗なこと。1998年の版ですから、「ロンドン橋がおちまする!」を楽しんだ子どもたちも18歳15歳12歳。この3冊を見なかった子もいるかもしれません。

 つまり、子どもたちとの思い出の詰まっていないこれらの絵本は、母親自身も、慣れ親しんでませんでした。
 マザー・グースの歌といいながら、「ホラ すてきなお庭でしょう」の舞台はフィレンチェとその郊外のようで、ピーター・スピアのスケッチはのびのびとイタリアの風景を描きます。でも、やっぱり、ロンドン橋の歌みたいな歌がある方がいいなぁ。

 次の「バンザイ!海原めざして出航だ!」は、ノルマンディーとデボンでスケッチしたものを元にし、お話は、1830年頃にオン・フルールで建造された3本マストの帆船”ラ・ジュンヌ・フランセーズ号”がニューヨークまで処女航海をし、イングランドのダートマス経由で再び帰ってくるまでの話だと解説されています。百年戦争のこと、オン・フルールという街のことなどなど、巻末の解説は地図付きで、結構詳しい。
が、いくら、≪おお、キティー・カーソン 牧師をすてて石工と結婚 ダービー牧師が着たのは黒いガウン ボタンの値段はクラウン銀貨のはんぶん おお ナンシィー・ドーソン われらの若き水夫長にぞっこん 港から港へ 男から男へ 船のむきをかえて港のそとへ!≫と、韻を踏んでみても、やっぱり、ロンドン橋の歌みたいな歌の方がいいなぁ。

 三冊目の「市場へ!いきましょ!」は、ほかの二冊より「ロンドン橋がおちまする!」に近いかもしれません。
≪エルシー・マリーは きりょうがグー ブタに餌もやらず グーグーグー 8時か9時まで グーグーグー ぐうたら姫のエルシー・マリー≫
≪このコブタちゃんは 市場まで このコブタちゃんは おるすばん このコブタちゃんは ローストビーフたべ このコブタちゃんは なんにもない このコブタちゃんは ウィーウィーウィーと お家まで なきどおし 市場へいきましょ コブタを買いに おうちに かえりましょ ピョンピョンピョンと≫と、いくつかのマザー・グースの歌詞。今度の背景は、アメリカデラウェア州メリーランド州ペンシルヴェニア州にスケッチ旅行をしたときのもののようです。

 というわけで、イギリスびいきとしては、「ロンドン橋がおちまする!」の風景が一番気に入り、歌としても楽しいものだったのを再認識した次第です。
 ちなみにオランダ生まれのピーター・スピアはオランダを舞台に描いた「うんがにおちたうし」(フィリス・クラシロフスキー作 みなもとちか訳ポプラ社)というのもありますよ。(続く)
☆写真は、スイス トゥーン湖畔オーバーホーヘン城 ガチョウを抱えたおじさんの像

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