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みんなみすべくきたすべく

青空の彼方へ

メンヒ12j
 (承前)
・・・と、サマセット・モームの章「丘の上の家」は謎が解けたような気になっていると、大昔、読んだ気がする「若きウェルテルの悩み」や、大人になってやっと読めた「ファウスト」➡➡「親和力」(柴田翔 講談社文芸文庫)のゲーテの科学者としての一面も「黄金の時刻の滴り」(辻邦生 講談社文芸文庫)に書いているので、びっくり。

 浅学極まりないので、ゲーテは小説家であり詩人であり、紀行文・戯曲なども書く、文学系の人だと決め込んでおりました。
 そうしたら、邦訳で手に入るだけでも、「色彩論」「地質学論集(気象篇)」「地質学論集(鉱物篇)」「形態学論集(植物篇)」「形態学論集(動物篇)」(ちくま学芸文庫)などの著作、政治家でもあったようだし、スケッチなども残っている・・・
 
 さて、 「黄金の時刻の滴り」の中の「青空の彼方へ」という章は、ドイツからスイスを越え、イタリアにやってきているゲーテと思しき人が主人公です。
 スケッチブックを持って、歩き回っているとあり、「アルプスのこちら側ではすべてが素晴らしい」と言わせています。
 ああ、これは「イタリア紀行」(岩波文庫)から、インスパイアされているんだろな・・・と思っていたら、「スイス紀行」(ちくま学芸文庫)という本もあるぞ。うーん。

 で、多分シラーに宛てた手紙から、つながるんだろうけれど、
≪友よ。この手紙を書いているのが長いことあこがれていたイタリアからだということを信じても貰えるだろうか。なぜって、ぼく自身、まだそれが信じられないのだ。アルプスを越えただけで万事が魔法をかけたように一変するのだ。黒ずんだ糸杉、オレンジの木、ミルテ、葡萄、銀緑色の葉を輝かすオリーヴ、水揚(オービエ)、夾竹桃、ポプラ――木々を見るだけで心が明るくときめいてくる。≫  *注:ミルテ:銀梅花ギンバイカ
 
 イタリアに行った事がなく、アルプスには行った事がある身としては、そうなんだ。アルプスも魔法がかかったような景色が広がっているけどなぁ・・・
 へぇー。この年齢(とし)になって、知らないことが多すぎる。
 が、まだまだ知りたいことがあって、ありがたい。
 とはいえ、これで、また読まねばならぬ本が増えていく・・・・(続く)
☆写真は、スイス クライネシャイディックから下りる道から見えるメンヒ

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