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リリアン・スミスの「児童文学論」

        ウェギグス14j
 リリアン・H・スミスの「児童文学論」(石井桃子・瀬田貞二・渡辺茂男訳 岩波)が2016年の秋に岩波現代文庫の1冊となって平積みされていました。
 箱入りの原本に比べ、少し手軽に手にすることができるかもしれません。
 が、やっぱり、文庫じゃ、傷みやすいしなぁ・・・

 というのも、もともとの「児童文学論」は、カ・リ・リ・ロにとっては、バイブルのようなもので、何度も読み返しています。昭和50年第13刷というのを持っています。これは、多分、卒論を書くときに、手に入れたのだと思います。赤インクで線を引き、青インクで線を引き、黒ボールペンで線を引き、蛍光ペンで線を引き、鉛筆で線を引き、書き込みをし、大小さまざまな付箋を貼り・・・
 ・・・・こんなに読む本は、やっぱり文庫じゃあね。

 たぶん、一番初めに線を引いたのは、ここ。
≪この世のどんな強制をもってしても、子どもが読みたくない本を、むりに読ませておくことはできない。自分たちの選択の自由を、子どもたちは、たいしたたくましさと頑強さで守りぬく。もちろん、子どもたちにしてみれば、どうして自分がこの本をはねつけて、あの本にしがみつくのかというわけを知らないだろう。子どもたちの判断力は、めったに分析的でないからである。しかし、それは、ある純粋なものーー楽しみに根差している。「楽しみ」のない場合は、もし読んだとしても、いやいやのことなのである。≫

 そうです! 楽しみのない読書は、大人だって嫌です。

 この本があったから、今のカ・リ・リ・ロが在るといってもいい1冊です。ま、そんなことはどうでもいいのです。ぜひ、子どもと子どもの本に興味のある人には、読んでほしい一冊です。 (続く)
☆写真は、スイス ルチェルン湖畔 ヴェッギス

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