FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

表装

表装j
 若い頃なら、表装の展示を見に行くなんて考えられませんでした。
 それが、美容室の雑誌の記事で、古筆のお稽古のことを知り、するうち、お稽古する部屋にある掛け軸に目が行くようになって、表装にも関心を持つようになりました。

 子どもの頃、実家の小さな床の間に、ときどき替えられる掛け軸を見て、古臭いなぁなどと思っていたのが嘘のよう。
 掛け軸一つ一つの表装も、いろんな美意識が反映され、面白い。
 時代とともに、劣化し、修理を要する。
 そんな掛け軸の今と、いろんな種類の表装を見ることができたのが、京都で共同開催されている「日本の表装」展でした。

 京都大学総合博物館で、「日本の表装 ―紙と絹の文化を支える」展(~2017年2月12日)、 京都文化博物館で「日本の表装 ―掛軸の歴史と装い―」展(~2017年2月19日)。

  京都大学総合博物館の方は、主に掛け軸の修理の工程について解説されていました。
 いわば、ボロボロ ヨレヨレになった掛け軸を修理する仕事の、細かく丁寧なこと。
 修復という言葉を使わず、修理としています。

 京都文化博物館の方は、修理された掛け軸であったり、保存状態のいい掛け軸などが展示されているのですが、一番驚いたのは、娘が英国で習得してきた刺繍の技術と同じような刺繍の掛け軸が、あったことでした。
 それは、江戸時代の竹屋町織掛軸架鷹図といって(写真もだめだし、絵ハガキも売ってなかった)、紗の透き通った布に金糸で刺繍したものを無地の下地の上にかけ、掛け軸にしていました。そして、英国で習得してきた方は、透き通ったオーガンジーの生地の上に、刺繍をするもので、刺繍が透けて見えるのです。 

PageTop