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あら、ひさしぶり

あめj
「あめ」(イヴ・スパング・オルセン ひだにれいこ訳 亜紀書房)

 書店で、「あら、ひさしぶり」と手に取ったイヴ・スパング・オルセンの絵本「あめ」(亜紀書房)。
 福音館のアンデルセンの童話シリーズの挿絵や、縦長の絵本「つきのぼうや」は今も書店に並んでいますが、「ネコ横丁」「ぬまばばさまのさけづくり」「はしれちいさいきかんしゃ」「かぜ」などは、ながらく、書店で見かけたことがありませんでしたし、個人的には「あめ」は初めて見るものでした。 (*「かぜ」は、同じ出版社から2016年秋に新訳で刊行されています。)

 初めての絵本なのに「あら、ひさしぶり」と思うのは、このイヴ・スパング・オルセンの画風が、すでに楽しんできたものと変わりなかったからでしょう。線描きで、過剰な色付けのない絵本は、居並ぶ絵本群の中では地味な存在でもあるものの、媚びることなく、けれど、どこかひょうきんで、楽しいものです。
 
 「あめ」も「かぜ」もいわゆるお話の絵本ではなく、科学のことは絵本で知るという我がルール通りの絵本でした。
 
 「あめ」では、雨粒バラバラとボトボトが、雨の生い立ち、仕組みについて語ってくれます。人間たちの受け止め方にも触れ、大雨や夕立、にわか雨、雪や雹、露になることも語ります。

 ≪とびきりさむい日には、もこもこの毛皮をまとい、ふわりふわりとしか おりられない。このとき ぼくたちは 雪って なまえになる≫ ≪雪になった おいらたちは きみの鼻にやさしくふれるんだ。土をまっしろにおおい、草や花のたねも かくしちゃう。雪どけのころになると ようやく 毛皮をぬげるのさ≫
(続く)

「かぜ」(イヴ・スパング・オルセン 木村由利子訳 文化出版局/ひだにれいこ訳 亜紀書房)
「ネコ横丁」(イヴ・スパング・オルセン 木村由利子訳 文化出版局)
「ぬまばばさまのさけづくり」(イヴ・スパング・オルセン きむらゆりこ子訳 福音館)
「はしれ ちいさい きかんしゃ」(イヴ・スパング・オルセン やまのうちきよこ訳 福音館)
「つきのぼうや」(イヴ・スパング・オルセン やまのうちきよこ訳 福音館)

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