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みんなみすべくきたすべく

ニット帽の天使

まつぼっくりj
(承前)
 まずは、ボヘミア地方の話から。
「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ「クラバート」 (中村浩三訳 偕成社)の作者、オトフリート・プロイスラーの「ニット帽の天使-プロイスラーのクリスマス物語」という本邦訳され、さ・え・ら書房から出版されました。

 この物語集には、7つのお話が入っており、赤ん坊のイエスや「三人の王さま」たちが登場するものの、舞台はベツレヘムではなく、プロイスラーの故郷ボヘミア地方です。

 その中の一つに、「二本の松葉づえとおさらば」というお話があって、左足が不自由な貧しいスロヴァキア人の篩(ふるい)作り職人が、 「神の道化師」や「ちいさな曲芸師バーナビー」のように、クリスマスの奇跡を経験します。
 ≪若者は、飼い葉桶のイエスの前まで来た自分が膝を曲げることができないと気付き、苦しんでいる時、赤子のイエスが小さな手をぱちぱちと合わせながら若者に微笑みかけます。すると、足からマヒが消えていくような気がし、突然、足を動かせるようになる・・・≫

 そして、7つのお話には、それぞれヘルベルト・ホルツィンクの絵がついていて、その絵がなんともいえず、いい味を出しています。
 決して華美でない、素朴で心温まる冬の話にぴったりの絵がついています。(続く)
*「ニット帽の天使ーープロイスラーのクリスマス物語」(オトフリート・プロイスラー作 ヘルベルト・ホルツィンク絵 吉田孝夫訳 さ・え・ら書房)
☆写真は、スイス ロートホルン中腹 まつぼっくり

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