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みんなみすべくきたすべく

桃色と白とのお前

まりー1j
(承前) 
 第一次世界時期に、スペインで出会った日本の青年とフランスのミューズの関係やいかに?と下世話な思いは、知る人はみな心に引っかかっていたようなのですが、聞き取り上手、関口容子は「日本の鶯」(岩波現代文庫)の中で、示唆します。

 堀口大學から、詩集「月光とピエロ」を借りた関口容子は、その中の詩「遠き恋人」から、自ずと、日本の鶯とフランスのミューズの真実を見出したのです。

≪・・・お前はまた思ひ出さぬか?
その頃私たち二人の云った事を?
「神さまは二人の愛のために
戦争をお望みになったのだ」と。
こんな風にすべてのものが
ーーカイゼルの始めた戦争までがーー
二人の愛の為めに都合がよかったのだ。
お前は思ひ出さぬか?
・・・・・≫

 蛇足ながら、「月光とピエロ」の中で「遠き恋人」の前に掲載されている「朝のスペクトル」という詩で、カ・リ・リ・ロなりに、ん?と思ったので、書き添えます。
 その詩の始まりは、こうです。
≪これもその頃のことなんです。
(私は今さびしくそれを思ひだす。)・・・・
・・・・(中略)・・・・・
・・・・私の片頬にからみついた
絹糸の様にやはらかなお前の髪の毛を
そっと払ひのける、
・・・・・・・(中略)・・・・・
”BON JOUR ; AMOURE!"
・・・・・(後略)・・・・・≫
(続く)
☆写真は、堀口大學「月光とピエロ(装丁:長谷川潔)絵葉書は、マリー・ローランサン「読書する女」

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