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日本の鶯

 でんきj
およそ1年前の「バッカスにミューズが刺激される」から続き
(承前)
 重大な過誤ほどのスキャンダルな匂いはないものの、堀口大學が家庭人となるまでには、さぞや、色々、ときめく時間があったのだろうと予想されます。実際、堀口大學には、かなり大胆な表現の詩もあって、若き日の詩人を感じることができます。下品な感じはしないのですが、あーあ、そうかぁ・・・という感じのものがある、とだけ、ここでは書いておこう。
 
 で、 「日本の鶯 堀口大學聞書き」(関容子 岩波現代文庫)です。
 「日本の鶯」という題名、どこか落ち着きがないと思いませんか。鳥類図鑑でもあるまいし、どこそこの鶯?例えば、梅に鶯なら違和感がないのに、日本の鶯というと、なんだか日本代表の鶯みたい・・・
 そうなのです。ここには、日本代表、いえ、「貴方が、日本人なら一番の鶯よ」の思いが入っているのです。
 
 堀口大學が、スペインに居た頃に知り合った、大學より、少々お姉さんのマリー・ローランサンが、堀口大學に手渡した詩の題名が「日本の鶯」
≪彼は御飯を食べる 彼は歌を歌ふ 彼は鳥です 彼は勝手な気まぐれから わざとさびしい歌を歌ふ≫
で、この昔の訳を、関容子 聞書きの途中で 堀口大學自身が改訳します。
≪この鶯 餌はお米です 歌好きは生まれつきです でもやはり小鳥です わがままな気紛れから わざとさびしく歌います≫

 実は、この「日本の鶯」のブログは、一年前に書いておりましたが、マリー・ローランサンの絵を見てから、続けて書きたいという気持ちが強く、ずっと下書き保存してきました。
 それで、やっと、マリー・ローランサン展を見る機会があったので、UPしました。(続く)
☆写真は、スイス ホテルの電灯

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