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みんなみすべくきたすべく

積極的美と消極的美

     山種j
  9月に復刊された岩波文庫の中に、「俳諧大要」(正岡子規)というのがありました。
 中には「俳諧大要」「俳人蕪村」「古池の句の弁」「俳句の初歩」「俳句上の京と江戸」の5編が入っています。
 その中でも「俳人蕪村」は全体の3分の1ほどのページを割き、正岡子規の蕪村愛が書き綴られています。

 いろいろ、印象に残る言葉がありましたが、ここでは、「積極的美」について書いている箇所について記します。
≪美に積極的と消極的とあり、積極的美とはその意匠の壮大、雄渾、勁健、艶麗、活撥、奇警なる者をいひ、消極的美とはその意匠の古雅、幽玄、悲惨、鎮静、平易なるものをいふ。概して言えば、東洋の美術文学は消極的美に傾き、西洋の美術文学は積極的美に傾く。もし時代を以って言へば国の東西を問はず、上世には消極的美多く後世には積極的美多し。(但し壮大雄渾なる者に至りてはかへつて上世に多きを見る)・・・・・・積極的美と消極的美とを比較して優劣を判ぜんことは到底出来得べきにあらず。されども両者共に美の要素なることは俟たず。・・・・・・≫

 そうなのかぁ・・・最近、東洋(日本)の美術に惹かれるのは、消極的美ということに安寧を見出しているのだろうか。いや、いや、まだまだ西洋文学は面白くて、次々、手を出しているなぁ。
☆写真は、山種美術館ロビー、地下の展示会場につながる加山又造陶板壁画《千羽鶴》。
 

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