FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

画賛

仙厓3j
(承前)
 「大仙厓展」(~2016年11月3日:出光美術館)の何が、面白かったかというと、画に添えて書かれている画賛でした。
 ただの言葉遊びでなく、奥が深いのが、禅画ということなのですね。

 こんな絵が、並んでありました。「頭骨画賛」と「葦画賛」。前者は、骸骨の目鼻口から葦が生えています。後者は、葦が生えている中を水が流れています。
 葦という草は、「よし」とも「あし」とも読みますが、そこを画賛しています。
 前者には≪よしあしハ  目口鼻から  出るものか≫
 後者には≪よしあしの  中を  流れて  清水哉≫

 他にもたくさん可笑しいのがありますが、最後の方に並んでいた「老人六歌仙画賛」は、今まで見た色んな六歌仙の中でも、一番楽しい。今も変わらぬ高齢者の実態ではありますが、絵は大らかで優しい。

≪志わかほくろが出来る   腰まかる(か)頭はけるひけ白くなる  手ハ振ふあしハよろつく   歯ハ抜ける耳ハきこへす  目ハうとくなる  身に添ふハ頭巾襟まき  杖へ目鏡たんぽ  おん志やく志ゆひん孫の手  聞たかる死とむなかる  淋しかる心か曲る欲深ふなる   くとくとなる氣短かになる  愚癡になる  出志やはりたかる  世話やきたかる  又しても同し咄に子を譽る  達者自まんに  人ハいやかる≫(続く)

PageTop