

「よあけ」(ユリー・シュルヴィッツ作 瀬田貞二訳 福音館)
(承前)
早起き体質なので、夜明けの美しさを、一人で楽しむことが多いです。
今の住まいで、家族で見に行く初日の出も好きですが、以前の丘の上の住まいは東を向いていたので、その空の明るさも好きでした。
もちろん、旅に出ても、早くからカメラ片手に散歩にでかけ、日の出を待つのも楽しみの一つ。
今回ブリエンツ湖ギースバッハで楽しんだ「よあけ」は、西向きの夜明けでした。つまり、東に高い山があり、日の出が、直接見ることができません。
遠く、西の山々に、うっすらと朝日が当たり、山の合間から陽の光が入ってくる「よあけ」は初めてでした。
なんて、美しい。
山々が高いので、今まで味わった「よあけ」より、ずっと時間がかかるのも、嬉しいことでした。ゆっくりゆっくり・・・
シュルビッツの「よあけ」の絵本を40年くらい前に、初めて手にしたとき、こんな体験してみたいものだと考えていました。やっと実現した瞬間でした。(続く)


