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北斎漫画展

       北斎漫画j
(承前)
 東京 太田記念美術館の「北斎漫画展」(~2016年7月28日)に行きました。
 「北斎漫画 正・続」「北斎絵本」(芸艸堂)の三冊をペーパーバックで持っていて、眺めることはできるものの、実際に行ってみると、より楽しかった。ほんと、北斎という人は達者です。
 
 たまに、著名な画家の展覧会で、数合わせのように、習作と称した殴り書きのようなもので、スペースを埋めていることがあります。が、北斎のように無尽蔵にも思えるくらいの絵を、しかも、完成度の高い絵を残した人は、他にいるだろうか?
 
 殴り書きで思い出すのは、かつてパリのピカソ美術館でみた、ティシュの箱にちゃちゃっと描いたようなピカソの絵です。このティッシュの箱の絵を北斎のように完成度が高いと捉えるかどうかは、別としても、ともかく、ピカソが、いつでも、描きたかった人だったのが感じられました。

 また、スイス ベルンのパウル・クレー ・センターで見た、大量の鉛筆書きの天使たち。これらは殴り書きのようですが、実は、病のリハビリでもあり、それまでの試練への表現の一つでもあり・・・と、少々深い。
 
 時代も違うし、国も違う。西洋絵画と、肉筆画があるものの、版画中心。
 北斎(1760~1849)とピカソ(1881~1973)は長命で、パウル・クレー(1879~1940)は、長生きとは言えない。
 それぞれ背景が違っても、その3人の創作意欲とその結果は、今も我々の心をとらえているのは、確かなこと。(続く)

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