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みんなみすべくきたすべく

やはりよっぽど湿気が多いところのようである。

    葡萄畑マークj
(承前)
 前出の「涼しき隠れ家」ではありませんが、ヨーロッパの夏は、からっとしていて、過ごしやすい。
「日本近代随筆選 3 思い出の扉」に、そのような言葉を見つけたときは、やっぱり、一昔前でも、日本の夏の暑さや湿度は、お変わりなかったのだとわかります。

 まず、「酒」という金子光春の随筆です。
 この一文は、お酒が飲めない作者が、≪人生の半分を損したような気がする。≫と、グダグダいう恨み節のような文です。

 その中に、こんな表現が・・
≪僕の持病(喘息)は、日本では相当なものだが、この国から一歩離れると中国でも、ヨーロッパでも、もう治ったのかと思った位、発作も起きない。呼吸困難もない。日本へかえってきてしばらくするとまた起ってくる。日本という国は、やはりよっぽど湿気が多いところのようである。・・≫

 そういえば、中学に入るまでは、喘息発作が起こって居た我が息子は、その後、発作こそ起こりませんが、今でも、埃っぽい雑用は、何か、不穏な感じがすると言っております。  が、しかし、2年余におよぶアメリカ合衆国東部での生活では、一切、感じなかったようですから、金子光春と同意見だろうと思います。
(続く)

 「日本近代随筆選 1出会いの時」(千葉俊二・長谷川郁夫・宗像和重編 岩波文庫)
 「日本近代随筆選 2大地の歌」(千葉俊二・長谷川郁夫・宗像和重編 岩波文庫)
 「日本近代随筆選 3 思い出の扉」(千葉俊二・長谷川郁夫・宗像和重編 岩波文庫)
☆写真は、スイス レマン湖畔 シャブレ村の葡萄ちゃんキャラクター

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