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江戸の植物画

     椿j
(承前)
 京都文化博物館の「イングリッシュ・ガーデン―英国に集う花々」展の階下の会場では、「江戸の植物画」展もやっていました。(~2016年6月26日)
 個人的には、こちらの方が新鮮味があって、面白い展示でした。

 で、階上の英国キュー・ガーデン所蔵のものより、はるかに古い作品を見ていると、急に愛国心が芽生えます。「さすがですね、日本は・・」と。ところが、西洋の文化を取り入れだした作品には、魅力が半減するのは、眼にバイアスがかかっているんでしょうか。
(「江戸の植物画」展となっていますが、江戸より古い文献や作品、大正・明治期のものもあります)

 確かに、英国ボタニカルアートの植物図は、繊細で、写真で撮ったものより、図鑑に適している絵です。反対に日本の古くからの植物画は、それらより、デフォルメされて描かれていると思います。
 が、上記写真の「百色椿」という17世紀末から18世紀前半だと考えられている作品の装飾性の豊かなこと。他にも「芍薬図鑑」や「桜花二十品図巻」等、図鑑としての意味だけでなく、「綺麗ねぇ」と眺めるだけでも、楽しくなる作品があり、研究対象だったとは言え、肩の力の抜けた先人の遊び心が感じられるのです。

 また、円山応挙の写生図冊という冊子を見ていると、植物をまず写生し、その後、数々の作品に反映させていった道筋がわかるようでした。これは、応挙自身の備忘用とした門外不出の手控え帳とありました。それで、他の絵師たちが描いた植物画の手控え帳も残っているなら、見たいものだと思いました。

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