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みんなみすべくきたすべく

大阪言葉小片

       五月の薔薇10j
(承前)
 「日本近代随筆選 1出会いの時」(全三冊 千葉俊二・長谷川郁夫・宗像和重編 岩波文庫)を買って、まず、電車の中で、目次を見ていたら、「大阪言葉小片」(森田たま)とあったので、この短い文から読みました。
 次に読んだのは、その前に掲載されている「雑念」という小出楢重の文でした。なぜ、この順番だったか。

 「大阪言葉小片」の冒頭
≪五年程前の事と思うが、岡本の谷崎先生のお宅に伺った折、あの眸の美しいお妹さんとしばらく話をした事がある。≫とあります。谷崎潤一郎記念館は、うちのごく近く、神戸岡本は、以前の住居に近く。それに、移築された画家小出楢重のアトリエは、谷崎潤一郎記念館の隣の敷地に立っている。・・・という個人的な土地勘から文を読んだというわけです。

 さて、「大阪言葉小片」は、どうせ、関東の人が大阪弁を「おちょくっている」んだろうと思い、どんなもんかと読みましたら、好意的であるけれど、「上から」目線を感じました。「いちびる」とか「ほたえる」とか、また、特に「はりこむ」などは、今も、使用頻度は高いと思われますが、女中さんが「伊藤松坂屋の前」と間違えた、「いとうおまっさかい」は、なかなか耳にせぇへんなぁ・・・
 カ・リ・リ・ロは神戸生まれ神戸育ちで、大阪や京都とも、少しづつ言葉が違うから、よう、しらんだけやのん?

 それで、続けて読んだ小出楢重の随筆は「雑念」という、ひたすら「算術」がきらいだ!きらいだ!きらいだ!の文でした。
 加えて、この「日本近代随筆選 1出会いの時」の表紙は小出楢重「地球儀のある静物」(続く)

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