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伴大納言絵巻

伴大納言j
(承前)
 さて、出光美術館50周年記念の「美の祝典」のⅠ~Ⅲの目玉は、国宝「伴大納言絵巻」を三回にわけて展示することでした。教科書か何かで見ただけの絵巻と初めて対面しました。10年ぶりの展示らしいです。

 先刻、書いたように、絵巻き鑑賞は、すいていればこそ。
 このときは、すいていて、見やすかった。行きつ戻りつもできました。
 
 が、この国宝、絵柄が少々劣化してきていて、よーく見ないと、表情まで読めない。(引き目鉤鼻とはいえ、みんな表情違うでしょ?)だから、すいていて、ゆっくり細かいところまで眺めることができたのは、よかったのです。

 866年に起こった応天門放火事件を描いたものですが、放火犯が時の大納言、伴善男だったという驚きの結末とは言え、真相は謎のままらしい。この絵巻は、史実通りではなく、脚色もされているようですが、その事件から300年たった平安時代末期にできたものです。、うーん、800年以上も前のものですぞ、これは・・・
 鳥獣戯画にしても、平安末期から鎌倉時代と古く、やっぱり、日本は、これらの絵巻を誇りに思ってもいいぞ。当時から、すでに、人々(動物)が生き生きと 、表情豊かに描かれ、今も変わらぬ人間臭さで溢れています。
 上記写真の場面は、風上の会昌門前で高みの見物をする官人たちなのですが、このシーンに至るまでには、火の粉が飛んできて、何事かと走り、風下で逃げ惑う群衆が描かれています。
 時間経過だけではなく、風下、風上で対比するテクニックも、絵巻きならでは。
 
 続きも見たいけれど、あと、二回も東京に行かなくてはならないのは無理???(続く) 

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