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みんなみすべくきたすべく

吉野龍田図屏風

吉野龍田j
(「和の暮らし 和の着こなし」から続き)
(承前)
 4月の駆け込み弾丸東京美術館行きの第一の目的は、出光美術館にいくことでした。
 今年、出光美術館は50周年で、1年間何回かテーマごとに来年の3月まで、所蔵のお宝を鑑賞できるのです。国宝「伴大納言絵巻」あり、仙厓あり、酒井抱一「風神雷神図屏風」あり、岩佐又兵衛「源氏絵」あり・・・陶磁あり、書あり・・・
 
 第一弾は「美の祝典Ⅰ やまと絵の四季」(~2016年5月8日)。

 桃山時代や室町時代の屏風は、江戸時代のものに比べ、素朴な感じがいいなぁなどと見ていたら、びっくり!
 根津美術館で見た「吉野龍田図屏風」があるではありませんか!ん?よーく、見るとこちらには、歌の短冊がかかって居ません。
 根津美術館の「吉野龍田図屏風」は江戸時代のもの、出光美術館のは桃山時代のものです。写真では、屏風様に立っているのが、出光美術館の「吉野龍田図屏風」で、下に並んでいるのが、短冊のかかる根津美術館の「吉野龍田図屏風」なのです。
 ほとんど同じ構図で色合いも同じなのに、立っている桃山時代の方が、ちょっと素朴な感じがしますし、平置きしている方は、いかにも江戸という感じがします。
 もちろん、時代が先のものを模倣したのでしょうが、どちらも力作に思えるのに、重要文化財でも重要美術品指定でもありませんでした。この図、構図は、他の人もたくさん描いているのでしょう。

 ま、何にしても、根津美術館でも出光美術館でも、「吉野龍田図屏風」が眼を楽しませてくれたことだけは間違いがありません。写真でも少しは、わかるかと思いますが、圧倒的な数の桜の花と紅葉は、花見や紅葉狩りに行くと、感じる喜びにつながっています。だから、後世の方には、歌の短冊がかかっていたり、水の上を流れたり・・・(続く) 

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