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映画「リリーのすべて」

       風景画j
 映画「博士と彼女のセオリー」のホーキング役俳優エディ・レッドメインが、またもや、難しい役をこなしているらしいので、見に行きました。
 性同一性の問題を見据えたこの映画、アカデミー賞に今年もたくさんノミネートされ、奥さん役の女優さんが賞をもらったようです。

 実話に基づいて書かれた話を原作とした映画です。のちにリリーという女性になるアイナーという男性画家とそのパートナーのグレタという女性画家の話です。絵の背景のような部屋の壁、そこに佇むだけで一枚の絵のようになるように撮影されていました。
 舞台はコペンハーゲン、パリ、ドレスデンと移動。どこも素敵な風景、建物ばかり。エンディングロールにはノルウェィとも出ていたので、ノルウェィの風景も。予想外に風景が楽しめてよかったです。

 主人公のアイナーが風景画家ですから、当然といえば当然なのかもしれませんし、のちにリリーとなるアイナーの心象風景という言葉からも、風景・背景には力が入って居るのでしょう。
 アイナーの描いていた実際の風景が映画の最後に映り、ホドラーが描いた抽象的な風景画を思い出しました。タッチも色合いもどこか似ていました。

 男性として生きてきた夫アイナーを、リリーという女性に変わったのちも愛し続ける妻のグレタの演技は、見るものの、胸を打つものがありましたが、なにゆえ、そこまで?の動機がどうも判明しないまま終わったので、映画の原作となった「リリーのすべて」を読んでみました。(続く)
*「リリーのすべて」(ディヴィッド・エヴァ―ショフ 斎藤博昭訳 早川書房)

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