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仔犬に箒

          仔犬に箒j
(承前)
 「ゆかいな若冲 めでたい大観 HAPPYな日本美術」展(~2016年3月6日:山種美術館)は、そのタイトル通り、ユーモアあふれる作品や、吉祥画と呼ばれるものがたくさん展示されていました。鶴と亀、松竹梅、七福神、蓬莱山と冨士山や、干支に伏見人形や寒山拾得、このそれぞれのコーナーに若冲の作品がおよそ一つずつのように展示されていました。

  若冲の作品には、今まで目にしたことのないのも何点かあって、どれも楽しかったのですが、写真左小さく写る「仔犬に箒図」は、細見美術館にある同じ「子犬に箒図」(写真左)の眼光鋭い仔犬と比べると、ずいぶんほのぼのした絵柄です。前を向いて、にらんでいるものより、緩い。
 禅で「払う」とか「清める」という意味を持っているらしい箒の前の、仔犬の後ろ姿です。
 寒山拾得の「箒」に仔犬が、戯れているのか、守っているのか。単に寝ているのか。

  また、この掛け軸がやさしい空気を伝えているのは、上部に書かれた「仮名」の「賛」にあるような気がします。(ちなみに、細見美術館の「賛」は、漢文で、丹崖和尚の書を写したもの)
 禅語のようで、この場合、横に押された印で、左から読むのだろうと教えてもらったのですが、何が書いてあるのかは読めていません。ただ、犬に仏性が有るか無いかを説いた話に基づくものであろうとのこと。

☆写真は、「若冲展」(没後200年)の図録「仔犬に箒」(細見美術館蔵)を広げた上に、山種美術館の案内紙

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