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みんなみすべくきたすべく

エルマーとりゅう

ねこj
(承前)
 「エルマーのぼうけん」の二冊目は、 「エルマーとりゅう」ですが、その中心になるカナリアやその「カナリア島」が生まれたエピソードも、「『エルマーのぼうけん』をかいた女性 ルース・S・ガネット」(前沢明枝 福音館)で明らかにされています。

 友だちの家のカナリアは、友だちがピアノを弾き始めると、ピアノの音と競うかのように声を張り上げて歌います。それをうるさがり、嫌がる友だちはカナリアをカゴからだし、窓を開け放したままにすると、やがて、カナリアは外へ飛んでいってしまいます。友だちは何事もなかったようにふるまうものの、ルース・S・ガネットは、
≪なんだか、カナリアがかわいそうでねぇ。あのカナリアは、どこへ行くんだろう、これからどうやって生きていくんだろうって思ってね。逃げたカナリアたちが楽しくくらせる『カナリア島』っていうのがあったらいいのにって思ったの。≫
 
 で、エルマーとりゅうは、みかん島からカナリア島に飛んでいきます。
 リュックサックの中には、みかん69個のほかに、りゅうをたすけにいったときつかった、いろいろなものの、のこりがはいっていました。
≪ももいろのぼうつきキャンデーが、七本。(これは、また、きっとやくにたつとおもってのこしておいたのです。)わごむのたばが、はんぶんばかり。チューインガムが三まい。よくきれるジャックナイフ。それに、からのアサぶくろです。・・・≫
 
 さて、そのまた最後に残ったわごむのたばの半分とチューインガムは、カナリアに。まだ残っていたぼうつきキャンデー4本はりゅうに。もらってきた金貨三袋はおとうさんに。お母さんには金時計と鎖。そしてエルマー自身は、銀のハーモニカ。
 そして、冒険が終わり、エルマーはなにか食べるものを探しに冷蔵庫の方に飛んでいったのです。(続く)

*「エルマーのぼうけんをかいた女性 ルース・S・ガネット 」(前沢明枝著 福音館)
*「エルマーのぼうけん」「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」(ルース・スタイルス・ガネット文 ルース・クリスマン・ガネット絵 わたなべしげお訳 子どもの本研究会編集 福音館
☆写真は、エルマーに、かわいそうなりゅうの話をしたのらねこではなく、公園在住ののらねこ。

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