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みんなみすべくきたすべく

脂肪の塊

うずらjj
(承前)
 堀口大學つながりで、書いていたはずが、いつのまにか、「マノン・レスコー」に行き、青柳瑞穂訳で、モーパッサンにつながりました。・・・と、思ったら、サマセット・モームにもつながる!
 モーパッサンは「マノン・レスコー」の当時の版の序文を書き、激賞しているようで、モーパッサン「脂肪の塊」とアベ・プレヴォー「マノン・レスコー」の訳者青柳瑞穂は、堀口大學に師事しました。そして、これらは、岩波文庫でなく新潮文庫だし(このことにも、意味があるので、いつか書こう)、モーパッサンをお手本にしたと言われるのがサマセット・モームだし。

 文学をきちんと学んだ人や読書家には、何を今更、驚いているのだと言われるようなことでも、この年齢になって、新しいことを知る喜びはあるもので、よかった、よかった。ただ、言ってみれば、「マノン・レスコー」も「脂肪の塊」も、「椿姫」も、娼婦つながりなので、娘に言わせると、「最近、お母さんは、娼婦ものにはまっているんやねぇ」

 大体、このタイトルは、ダイエット中の人の目に触れてはいけない言葉です。話は、プール・ド・スイフ(脂肪の塊)と綽名の付いた、いわゆる闇の女と、一緒に馬車に乗りあわせた「奴ら」―――葡萄酒卸商人夫妻、県会議員で事業主の有力者夫妻、名門伯爵夫妻、尼さん2人、共和国実現を待つ民衆主義者の男―――の話です。時代は独仏戦争の終わり、許可をもらって旅に出た一行。早朝4時半集合だったので、食べ物の用意をしていませんでした。ただ一人用意していたのが、プール・ド・スイフ(脂肪の塊)。
 お人よしの彼女が取った行動。それは、傲慢な「奴ら」と食を分かち合うことでした。(続く)

*「脂肪の塊」(モーパッサン 青柳瑞穂訳 新潮文庫)
*「マノン・レスコー」(アベ・プレヴォー  青柳瑞穂訳 新潮文庫)
*「椿姫」(デュマ・フィス 吉村正一郎訳 岩波文庫)
*「カルメン」(メリメ 堀口大學訳 新潮文庫)
 
☆写真は、パリ 鶉のフォアグラ詰め。(撮影:&Co.H)

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