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マノン・レスコー

      マノンj
(承前)
 さあ、今度は「マノン・レスコー」(1731年)です。これは、「カルメン」(1845年)「椿姫」(1848年)とは大きく時代が違います。その分、少々、素朴で荒唐無稽な可笑しさが漂います。
 「マノン・レスコー」(アベ・ブレボォ 青柳瑞穂訳 新潮文庫)正しくは、『騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語』です。

  末っ子の持つ岩波文庫「マノン・レスコー」は河盛好蔵訳だったのですが、新潮文庫の訳者青柳瑞穂は、堀口大學に師事とあったので、この機会には、新潮文庫でしょ。と読みました。

 1731年の作品とは思えないのは、訳の軽妙さでしょうか。意固地に初めの訳にこだわらずに、改訳し、現代でも読みやすいものに仕立てています。この青柳瑞穂訳というのも、他に読み漁らなければ・・・うーん

  さて、話はというと、娼婦ものの元祖とも言われる話で、骨抜き男もあっさり登場。もちろん、したたかなマノンもマノンですが、≪朝から晩まで彼女のそばについているというていたらくだった。そして、もう1時間が基準ではなく、一日が基準になっていた。いよいよわたしの財布は完全にからっぽになったので・・・・≫と、自ら告げる『騎士』も『騎士』。おいおい、しっかりしろよ。
 
 さらに、このお人よしのおぼっちゃまは、最後にこんなことまで言います。
≪ぼくたちはふたりともあまりに美しい魂と、あまりに善良な心を持っているので、≫(はぁ???誰が???)
≪義務を忘れて平気で生きていることなどのできる人間じゃない。・・・・・・・(中略)・・・・ぼくたちのように、いつも恋の鎖でしっかり結ばれていることに自信があれば、結婚の鎖だってこわがることはないさ。≫(うぇー!それまで、賭博、詐欺、不貞に浪費の繰り返しだったのは、どこの誰?誰?誰?)

 ・・・・で、このマノン・レスコーを激賞する一人にモーパッサンが・・・ということで、次はモーパッサン、この際、青柳瑞穂訳で読みます。(続く)

☆写真は、フランス フォンテーヌブロー宮殿にあった椅子のエンブレム「M」

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