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「人間の土地」の愛読者

      そらのうえj
(承前) 
 「人間の土地」「夜間飛行」 (サン=テグジュペリ著 堀口大學訳 新潮文庫)の表紙は、宮崎駿が書いています。
 宮崎駿は、少年時代はパイロットに憧れ、のちに航空技術者をモデルにしたアニメーション映画「風立ちぬ」を制作します。数々の有名なアニメーション映画を一本も見たことがないので、それらの仕事についてはなんとも言えませんが、「人間の土地」「夜間飛行」の表紙絵は、控えめでありながらも、飛行機にたいする愛が感じられる、ちょっといい絵だと思います。
 しかも、「人間の土地」訳者あとがきのその後に、宮崎駿自身の「空のいけにえ」という一文と、「人間の土地」を読んだ人にしかわからない一枚の絵(地図)が載っています。宮崎駿が「人間の土地」の愛読者だということがよくわかります。

 さて、「人間の土地」の訳者あとがきに、この本を強く推す言葉が出ています。
 一つは、アカデミー・フランセーズ会員エドモンド・ジャルー≪これは近来久しく現れたことのないすぐれた書だ≫
 次に文芸評論家アンドレ・ルソー≪『人間の土地』が、あらゆる中学校、高等学校、あらゆる青少年学校で、賞典本として授与されることを希望する≫
 最後に訳者堀口大學≪世にも現実的な行動の書であると同時にまた、最も深遠な精神の書でもある『人間の土地』は、必ずや読者の心に、自らの真実、自らの本然に対する《郷愁》をふるいおこし、生活態度に対しよき影響を与えずにはおかないと訳者は信じるものだ。≫(続く)
☆写真は、スイス上空

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