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みんなみすべくきたすべく

自然の恩典なり

トレッキングjj
(承前)
  加えて、ワーズワースは「ティンタン寺より数マイル上流にて詠める詩」の中で≪われら、この地上にありて生きる限り、喜びより喜びへと導びくは自然の恩典なり。≫といいます。

 ところが、そのワーズワースをオスカー・ワイルドは、こんな風に批判します。
≪「なるほどワーズワースは湖畔には行ったが、石という自然の中に自分がすでに潜ませていた教訓を読み取ったにすぎなかった。」≫
 これはワイルドの「嘘の評論」という評論の中にある「人生は芸術を模倣する」、その帰結として「自然も芸術を模倣する」という思想、自然主義批判の言葉のようです。(「オスカー・ワイルド〈犯罪者〉にして芸術家」 宮崎かすみ)
 
 さて、この「オスカー・ワイルド〈犯罪者〉にして芸術家」には、オスカー・ワイルドのかなり派手な、ちょっと理解に苦しむ「ワイルドな」生涯が紹介されています。彼の生き方、考え方、そして美意識が、作品に反映されていく背景が、わかる様な気がします。なるほどね、そういうことだったの。
 この人のこの生き方なら、ここまでも書くだろうなぁ。ついていけないけど・・・
 とはいえ、オスカー・ワイルドの感想文続きます。

*「ワーズワース詩集」(田部重治訳 岩波文庫)
*「オスカー・ワイルド〈犯罪者〉にして芸術家」 宮崎かすみ著 中公新書)
☆写真は、英国 湖水地方 (撮影:&Co.I)

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