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大草原の小さな家のクリスマス

ヘミングフォード村川j
大きな森の小さな家のクリスマス」から続き
(承前)
 インガルス一家の物語のローラの幼い頃の話、福音館から出ている5冊(うち、1冊は、のちにローラと結婚するアルマンゾの子どもの頃の話)には、どの巻にも「クリスマス」の話が入っています。
 
 二巻目の大草原の小さな家にもありました。「エドワーズさん、サンタクロースに出会う」の章です。

 この章は、こう始まります。
≪日は短くなり、寒さはきびしく、風はヒューヒュー鳴っていましたが、まだ雪がふらないのです。冷たい雨がふっています。毎日毎日雨はふり続き、屋根を打ち、軒からザアザア落ちていました。≫
 ローラは心配しています。クリスマスが近いのに、雪がなければ、サンタクロースとトナカイは来られない・・・
 水の流れは勢いを増し、サンタクロースどころかクリスマスのごちそうを食べにくるエドワーズさんさえ来れそうもありません。
 が、そんな中、エドワーズさんが、服を頭にのせてクリーク(大きな河と小川の中間の大きさの川)を渡ってきます。歯をカチカチ言わせ、声も震え・・・

 エドワーズさんは、サンタクロースに、ローラとメアリイへのプレゼントを頼まれたと告げます。
≪「じつは、まことに気がかりなのだが」サンタクロースはいうのです。「ふたりとも、まことにやさしい、かわいい、いい子たちなのだし、ふたりともわしをまっているにちがいない。あの子たちのようないい子をがっかりさせるのは、わしにはとてもつらいことなんだよ。だが、あのとおり、クリークの水がひどくふえてしまっていて、とてもわしにはわたりきれそうにない。かといって、ほかにどうやってあの子たちの家へいったらいいのか、わしには考えもつかぬ。エドワーズ、ことし一度だけでいい。どうかこのプレゼントをふたりの所までとどけてはくれまいか」≫

 エドワーズさんが、インディペンデンスの通りを歩いていてよかった。
 夜でも酒場の灯りが届いて明るくてよかった。
 サンタクロースがエドワーズさんのことを知っていてよかった。(サンタクロースは誰でも知っているとのこと)。
 ひげを見れば、すぐにサンタクロースだとわかってよかった。
 それに、ことし一度だけというリアリティ。

 そして、ローラとメアリイがもらったのは、キラキラ光るブリキのカップ、長い長い棒キャンデー、ハート型のお菓子、ピカピカの新しい1ペニイのコイン!(続く)

*「大草原の小さな家」(ローラ・インガルス・ワイルダー作 ガース・ウィリアムズ画 恩地三保子訳 福音館)

☆写真は、英国 ヘミングフォード村グレート・ウーズ川。ボストン夫人の「グリーン・ノウ」シリーズ(ルーシー・ボストン作 亀井俊介訳 ピーター・ボストン絵 評論社)の舞台になったところで、洪水が多く、左に写る、水量を示す目盛りがずいぶん高いところまであります。

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