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大きな森の小さな家のクリスマス

ローラj
 ローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森の小さな家」(インガルス一家の物語)シリーズの、ローラが小さい時の話は、厳しい生活条件の下で、子どもたちが楽しく暮らす話が多く入っています。
 そんなシリーズ第一冊目「大きな森の小さな家」の「クリスマス」の章は、素朴な中にも、心通うクリスマスの様子が描かれて、とても楽しい。そして、今年、この「クリスマス」の章だけ、一冊の本になりました。安野光雅訳・絵による「森のプレゼント」です。(写真右)

 この場合、ガース・ウィリアムス描く「インガルス一家」の絵の方が好みです。特に、表紙(写真左)にもなっているローラが人形を抱いている絵が好きです。そして、ローラが朝起きて、靴下に入っていたものを見つけた時のことは、特に印象に残ります。

≪ローラはだれよりもいちばんうれしいのです。ローラには、布人形のプレゼントがはいっていたのですから。それはそれはきれいな人形でした。白い布の顔に、黒いボタンの目がついています。黒いえんぴつでまゆがかいてあり、ほっぺたと口は、ヤマゴボウの実からとった赤インキでぬってあるのです。髪の毛は、黒い毛糸で、ほぐし毛糸なのできれいなまき毛にんっていました。足には、ちっちゃな赤いフランネルの靴下をはき、靴は、黒い布をぐるぐるまいて、ゲートルのようにできています。洋服は、きれいなピンクとブルーのキャラコです。あんまりきれいな人形なので、ローラは口もきけないでいました。ただ人形をぎゅっとだきしめたまま、ほかのことは何もかもわすれていたのです。≫(恩地三保子訳 福音館)

 いわば、素朴な布人形ですが、こんなに細々と丁寧に、まさに目に見えるように表現してくれるなら、ローラと同じ気持ちになれます。
 子どもが心から喜ぶプレゼントを用意できるサンタクロース・・・それは、いつも、その子を見守り、その子が何を待ち望んでいるかを知っているのですね。(続く)

☆写真右は「森のプレゼント」(ローラ・インガルス・ワイルダー作 安野光雅訳・絵 朝日出版社)
写真左は「大きな森の小さな家」(ローラ・インガルス・ワイルダー作 ガース・ウィリアムス画 恩地三保子訳 福音館)

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