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みんなみすべくきたすべく

病膏肓に入る始まり

        ヒドコットマナーj
(承前)
 1987年に、「妖精デックのたたかい」「魔女と二人のケイト」が、刊行された頃、末っ子は1歳半、長男は小学校、長女は、幼稚園という、人生で一番忙しい時期でした。それぞれの子にそれぞれ手がかかり、自分の時間などありませんでした。そんな中、隙間のような時間を見つけて、児童文学を読みました。大人向けの文学より、簡単な言葉で、わかりやすく展開し、感情移入しやすい。つまり、大事なことを伝えつつも、小難しいこと言わない児童文学は、当時の私の栄養源でした。
 
 この本を初めて読んだ時は、まだ、英国に行ったことがありませんでした。が、民俗学者であり妖精学者のキャサリン・ブリッグズの描く、イギリスの風習や伝えてきたもの、細かい家の設えや食べ物すら、なじみがないが故に、英国に行って見てみたい、感じてみたい!につながっていきました。もちろん、英国に行きたい病の原動力になった英国児童文学は、他に多々あるものの、この本もその一冊でした。
 
 このあと同じ著者同じ訳者二人による「イギリスの妖精」(1991)や、キャサリン・ブリッグズの集大成と思われる「妖精事典」(1992)をずいぶん楽しみました。
  それで、やっと1992年夏に英国行きたい病の治療に、友人たちと英国湖水地方等に出かけたのですが、それは、病膏肓に入る始まりに過ぎませんでした。・・・・・とはいえ、昨今の不穏な状況下、ロンドンは、より遠い・・・・

*「妖精ディックのたたかい」(K.W.ブリッグズ文 コーディリア・ジョーンズ絵 山内玲子訳 岩波)
*「魔女と二人のケイト」(K.W.ブリッグズ文 コーディリア・ジョーンズ絵 石井美樹子訳 岩波)
*「イギリスの妖精」(キャサリン・ブリッグズ 石井美樹子・山内玲子訳 筑摩書房)
*「妖精事典」(キャサリン・ブリッグズ 平野敬一・三宅忠明・井村君江・吉田新一訳 冨山房)

☆写真は、英国 コッツウォルズ北部 ヒドコットマナー。

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