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みんなみすべくきたすべく

我が詩情は詩とならずして絵画となるなり

むなかたj
(承前) 
 平塚市美術館「画家の詩、詩人の絵-絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」展では、印象に残る詩も絵も多くありました。

 詩は、画家の「もの」が印象に残り、絵は、詩人の「もの」が印象的でした。あえて、作品といわず、「もの」とするのは、画家の詩、詩人の絵は、それぞれ、手慰みとはいわずとも、肩の力が抜けているような気がするからです。

 版画家 川上澄生の「初夏の風」
≪かぜとなりたや  はつなつのかぜとなりたや  かのひとのまへにはだかり  かのひとのうしろよりふく  はつなつのはつなつの  かぜとなりたや≫がいいなぁと文字を追い、画を見ていたら、すぐ近くに展示されていた棟方志功「星座の花嫁版画集」のキャプションに≪川上澄生の版画作品「初夏の風」を見たことに影響された・・・≫とありました。

 版画家 川上澄生は、「我が詩情は詩とならずして絵画となるなり」(『我が詩篇』序詩)というほどで、その精神がダイレクトに棟方志功に届き、棟方の版画を始めるきっかけとなったようです。(参考:「画家の詩、詩人の絵」展図録兼書籍)
 そして、川上澄生の「初夏の風」とともに棟方志功の「星座の花嫁版画集」も、楽しいものでした。(続く)

☆写真右:棟方志功、星座の花嫁版画集「貴女・裳を引く」左:星座の花嫁版画集「花か蝶々か」いずれも「画家の詩 詩人の絵」展図録兼書籍

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