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「ベロン」及ヒ「ゼネーヴァ」府ノ記

ヴェヴェイの街j
(承前) 
 さて、もう一度「特命全権大使 米欧回覧実記」 (久米邦武編 田中校注 岩波文庫)に戻ります。この本のスイス編三章目のタイトルは≪「ベロン」及ヒ「ゼネーヴァ」府ノ記≫です。
 ベロンは、ベルン、ゼネーヴァは、ジュネーブのことです。
 
 一行は、ベルンからレマン湖に向かうのですが、
≪豁然(かつぜん)トシテ前ケ、「ヴェヴェー」邑ノ人家、皎然(こうぜん)トシテ湖岸ヲ走ル、前後ノ峰容、水ニ鑑シ霞ヲ拖(ひ)キ、ミナ俊逸ノ姿アリ、真ニ快絶ノ景ナリ、此辺湖岸ノ地ハミナ葡萄ヲウユ、凡(およそ)葡萄ハ平地ニ宜シカラス、其根ハ水ヲ忌ム、故ニ傾斜ノ坡ニ於テ種ユ、渓谷河墳ノ地ノ如キハ殊ニ其土宜ニカゝルト云・・・・≫
 
 この日誌から100年以上たった今も、この風景は変わらず、近年、この葡萄畑の斜面は、世界文化遺産に登録されたようです。
 そして、レマン湖畔のニヨンがローマ軍入植地であり、その近郊斜面が、ローマ軍のためのワイン造りに貢献したというのも納得です。
 ただ、陽光燦々、葡萄畑に適した土地ながら、斜面で作付面積が少ないのか、あるいは、自国消費だけで充分なのか、日本で、スイスワインを目にすることが少ないのは残念です。(続く)
☆写真上は、葡萄畑からヴェヴェイの街が見えます。下は、葡萄畑。葉が色づく頃の夕焼け時は、さぞ、美しいことでしょう。

            葡萄畑j

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