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お化け浮世絵展

北斎j
(承前)
 美術館「えき」KYOTOの「奇々怪々 お化け浮世絵展」(~2015年8月16日)に、行きました。
 会場は、ひやっと暗く、お化けの出そうな空気です。気味の悪い絵(肉筆画の一部)は素通りし、浮世絵をたくさん楽しみました。
 世に増えた浮世絵展示でも、このお化け分野、妖怪分野を集めている展示会は少ないので、結構堪能できます。
 怖がらずに落ち着いて楽しめたのは、この分野にあふれるユーモアと、大胆な構図、そして、その美的センスです。

  平清盛を題材にした、広重と北斎が並んでいるのも面白かったし(「平清盛怪異を見る図」「福原殿舎怪異之図」)、大蛇や土蜘蛛や大ムカデやお化け鯉などなどの登場も面白く、さらには、鵺(ぬえ)という頭が猿で胴体が狸、足が虎でしっぽが蛇の妖怪退治は、ひときわ興味深いものでした。というのも、散歩コースの川には鵺(ぬえ)が流れてきたという伝説が残り、その橋はぬえ塚橋といい、公園には鵺の祟りを鎮めるという塚があるからです。
 
 そして、一番気に入ったのは、「妖怪嫁入り絵巻」(盤礴居1863)です。ひょうきんなお顔の妖怪たち。ここにも、かいじゅうたちのいるところ。
 さながら、人と同じ手順で婚礼が進められていきます。まさか、こんな絵巻を嫁入り道具にしたとは思いませんが、思わず笑いがこみあげる幸せな一巻ともいえます。

 怖がりでも、日本のユーモアに触れるチャンスでした。

☆写真は、ギボウシの花の後ろに、北斎の描く「百物語」番町皿屋敷の絵のついたPR用うちわ。

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