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金色の髪のお姫さま

シェーンブルン宮殿j
 先日の「ボヘミアングラス展」の後、チェコの昔話集を引っ張り出してきました。
 「金色の髪のお姫さま」(カレル・ヤロミール・エルベン文 アルトゥシ・シャイネル絵 木村有子訳 岩波書店)
 昔話が、大きな声で糾弾できないことを例え話や、遠回しの言い方で表現し、伝えて行った成り立ちを思うと、チェコという国の背景を感じることのできる「チェコの昔話集」です。
 タイトルになっている「金色の髪のお姫さま」という話には、髪をくしけずる姫の絵が出ています。
 その絵で、真っ先に思い出したのは、ウィーンの皇女エリザベートのことでした。
 長い綺麗な髪を侍女にくしけずってもらう間、半日ほども、エリザベートは、そのそばで本を読んでもらったり、語学を習ったりしていた等という解説を、シェーンブルン宮殿(上の写真)の案内にありました。

 昔話とエリザベートの時代は異なり、髪の色も違いますが、髪の毛の美しさの表現は、きっと似ているのじゃないかと思います。
≪金色の髪のお姫さまはある王さまの娘で、むこうの島の水晶の城に住んでいる。毎朝、空が明るくなってくると金色の髪の毛をとかすんだが、その輝きが空から海まで届くほどだ。・・・≫

 この話の始まりは≪あるところに、ありとあらゆる動物のことばがわかる、とてもかしこい王さまが居ました。この王さまが、どうやって動物のことばがわかるようになったのか、これからお話しましょう。≫と、あり、まず、主人公がいかに動物の言葉を解することができるようになったのかが、示され、次のステージでは、年老いた王さまのために金色の髪のお姫様を探し出すという流れです。ハエを助け、アリを助け、カラスを助け、金の魚を助け・・・すると、今度は窮地に陥った主人公をそれぞれが助けてくれると言うわけです。
 で、ここで終わりかと思いきや、年老いた王さまのためのお姫さまじゃ、めでたしめでたしというわけにいかず、その王さま、目の上のたんこぶの消去が必要で、意外とあっさり。さて、この話ができた頃の、チェコの目の上のたんこぶは、何だったのでしょう。

☆写真は、ウィーン シェーンブルン宮殿(エリザベートの夏の宮殿)

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