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空飛ぶ船と世界一のばか

空飛ぶ船j
 久しぶりに「空飛ぶ船と世界一のばか」 (アーサー・ランサム文 ユリー・シュルヴィッツ絵 神宮輝夫訳 岩波)をゆっくり眺めていたらシュルヴィッツの絵が、お話にぴったりで、横開きの大型絵本の醍醐味もあって、やっぱり楽しい!

 お話は、いろんなご自慢の能力のある者たちを従えて、三番目のばか息子が、いつのまにやら、美しい若者になり、お姫さまとむすばれました…のロシアのお話です。

 突出した能力が「シナの五人きょうだい」にも似ているしグリムの「六人男、世界をのし歩く」にも似ています。ただ、この話は人数が多い。したがって、話も長い。世界一のばかを入れて8人。だから飛ぶ船が必要だとも言えます。

 世界をひとまたぎするような男はよく話にも出てきます。シャミッソーの「影をなくした男」も七里靴というのを履いていました。千里眼やきき耳、力持ちなども昔話ではよく出てきます。

 ただ、この話で、オリジナリティを感じるのは、薪を並べたら軍隊が現れる「薪もち」とか、天気を変えることができる「ワラ男」で、かなり独特です。が、しかし、ロシアという国を考えると、もしかしたら、そんな能力が存在したのかもしれないなどと考えられるのも興味深いです。(続く)

*「シナの五人きょうだい」(クレール・H・ビショップ文 石井桃子訳 クルト・ビーゼ絵 福音館 かわもとさぶろう訳 瑞雲舎)
*「グリムの昔話1~3」(フェリクス・ホフマン編・画 大塚勇三訳 福音館)
*「空飛ぶ船と世界一のばか」(アーサー・ランサム文 ユリー・シュルヴィッツ絵 神宮輝夫訳 岩波)
*「ピーターおじいさんの昔話」(アーサー・ランサム著 ドミトリー・ミトローヒン挿絵 神宮輝夫訳 パピルス)

☆写真は 「空飛ぶ船と世界一のばか」(岩波)を広げた下に、シュルヴィッツ絵「よあけ」(瀬田貞二訳 福音館)、その下にシュルヴィッツ絵「あめのひ」(矢川澄子訳 福音館)の見返しを開いています。

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