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みんなみすべくきたすべく

筆まめな人

かーどj
(承前) 
 「エドワード・アーディゾーニ展」での、アーディゾーニの変わらぬ画風。だから、どれも見たことありそうで、でも、やっぱり一枚一枚違う。
 描くこと自体が好きな人なのだと伝わります。手書きのクリスマスカードや、絵手紙の類までも多いこと。

  ところで、新聞にピカソ(1881~1973)の絵はがき(ピカソの素描付きで、フランスのアポリネールに送ったものの、宛名がスペイン語で本人に届かなかったらしい)が見つかり高額で取引されたとありました。以前パリのピカソ美術館に行ったとき、ピカソが、いろんな紙の裏や箱にまで何か描きなぐっているのを見て、ピカソが、とにかく描くのが好きな人だとよくわかりました。・・・・そして、アーディゾーニ(1900~1979)も、ひたすら描いている。

 上記写真の向こうに写るアーディゾーニの書いたクリスマスカード集(“MyFather and Edward Ardizzone-A Lasting Friendship Illustlated with Ardizzone Christmas Cards ” Edward Booth-Clibborn Patrick Hardy Books)を手に入れたとき、
「いいなぁ。こんなクリスマスカード、もらえて・・・」と、とてもうらやましかったものです。

 のちに写真手前「エドワード・アーディゾーニ 友へのスケッチ」(ジュディ・テイラー編 阿部公子訳 こぐま社)が出た時も、「うーん、クリスマスだけじゃなかったのね。筆まめな人!」と、感心したものでした。
 この本の編者のジュディ・テイラーが「はじめに」の部分で、アーディゾーニの手紙類を集めた時のことを書いています。≪ある時は、スケッチ、ある時は水彩画の描かれたアーディゾーニからの手紙類を、受け取った人々が大切にしてきたから、40年以上の期間の手紙が集められた。≫

 さて、上記写真に写るワインのご婦人たちをのぞき込んでいるのがアーディゾーニなのですが、文面には、贈り物のワインのお礼と感想が書かれています。≪・・・若々しく酸味がある。というよりむしろじっくり熟して美味しいのです。≫
 こんな洒落たお礼状、そりゃ、大切に保管するに決まってます。

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