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みんなみすべくきたすべく

夏至の日に 小さな本

ほたるjjj
(承前)
 夏至の詩?と思うのは、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」からイメージをつなげていっただけ・・・
≪「フェアリの 國」
夕ぐれ
夏のしげみを ゆくひとこそ
しづかなる しげみの 
はるか奥に フェアリの國をかんずる≫(八木重吉)

 昨日の「やさしいけしき」「草にすわる」(市河紀子選詩 保手濱拓絵 理論社) も、掌に入る小さな本で、抽象的なカットのついたきれいな本でした。

 が、しかし、図書館で上記「フェアリの國」の入った八木重吉詩集「秋の瞳」を手にしたときは、その詩集の暖かさまでも手にした気がしました。もちろん、選詩集と違い、八木重吉本人の詩集であり、しかも、復刻版なので、旧仮名遣いの上に、紙まで今の紙のようにつるんとしていないような造りの本です。
 よくもまあ、図書館の棚に埋もれてしまわなかったと思うほどの地味で小さな造りの本です。復刻される前の本体は、【大正14年印刷定価價七拾銭】とありました。巻頭のタイトルは、八木重吉自身の自筆印刷のようです。挿絵もカットも何もついていません。中は、ほんとうに詩だけ。読めば愛おしさが増します。

その詩集の「序」は、書き残さずにはいられません。
≪私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私
には、ありません。この貧しい詩を、これを讀んでくだ
さる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友
にしてください。≫
 
*「秋の瞳」(八木重吉著)(名詩復刻 詩歌文学館〈紫陽花セット〉昭和58年発行 ほるぷ)
☆写真は、兵庫県養父市の蛍。(撮影:&Co.Hi)

ほたるj

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