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みんなみすべくきたすべく

ジェイムズとエドワード

       エルシーj
(承前)
 「ライラックの枝のクロウタドリ」(ジェイムズ・リーヴズ詩 間崎ルリ子訳 こぐま社)の訳者あとがきには、ジェイムズ・リーブスが書いた「黄金の国」の序文を引用している箇所があります。それは、子どもが詩を楽しむことについてですが、以下は、その後半部。

≪・・・・子どもは親しいものーー自分の家、飼っている動物、窓から見えるものなどーーの詩を楽しむが、同様に手の届かないものや知らないものなどの詩も楽しむことができ、そうすることによって、親しいものは永遠の生命をもつようになり、知らないものは身近になり、それに対する興味が目覚め、好奇心がかきたてられるようになる。ユーモア、悲しみ、いろいろな人や土地に対する関心、自然の喜び、動物や超自然のものへの興味などが子どもの心の中で目覚め、その子どもの精神を作っていく。≫

 また、訳者は、「エドワード・アーディゾーニ 若き日の自伝」(阿部公子訳 こぐま社)の「日本語版によせて」の執筆者の一人、英国児童文学評論家ブライアン・オルダーソン氏が2012年に講演したことに触れ、
≪その講演の中で、「アーディゾーニは、自分の作り上げたイメージを読者に押しつけるのでなく、その詩、またはお話がもつ世界と雰囲気のヒントを描き出し、読む者がそれに自分自身の想像力をはばたかせて豊かなイメージを作り上げる手伝いをする」というようなことを言われましたが、まことにその通りだと思います。≫

ジェイムズ・リーヴズは「子どもの精神を作っていく」、
「アーディゾーニは・・・・豊かなイメージを作り上げる手伝いをする」
その二人が組んで仕事をするのですから、子どもたちにとっては幸せなこと。(続く)

☆写真右挿絵は、アンデルセン「ナイチンゲール」(“Ardizzone's Hans Andersen ---Fourteen Classic Tales ”Translated by Stephen Corrin Andre Deutsch社)
写真中央表紙絵は、ファージョン「エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする」(“Eleanor Farjeon's Book ---Stories、Verses,Plays”Puffin Books)
写真左挿絵は、ファージョン“On the Road”(from “Kaleidoscope”Oxford社) 三冊ともアーディゾーニ挿絵。

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