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天つ乙女はのりいだす 

                   うらてj
(夢の続き)
 「D.G.ロセッティ作品集」に付録として掲載されているウォルター・ぺイターの「ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ」(鑑賞批評集)の中にも夢のことが書いてありました。(ウォルター・ぺイターはエロール・ル・カイン絵「キューピッドとプシケー」の作者)

 この文は、D.G.ロッセティの「天つ乙女(あまつおとめ)」という絵画と≪「天つ乙女はのりいだす 天なる国の黄金の高欄から。・・」≫で始まる長詩のことにもページを割いています。***「天つ乙女(あまつおとめ)」は、(The Blessd Damozel・・・「祝福されし乙女」等と訳されている場合もあります。)
 
 そこには、
≪「肉体の亡霊」が整然と愛の礼拝に行き来する夢の国は、氏(D.G.ロセッティ)にとって、単なる空想や比喩ではなしに文字通り、実在する国であり、目覚めている生活の延長もしくはそれに付け加えられたものだと言っても過言ではない。ただおそらくは、眠りに仕えるには慎重にするのが賢明であったろう。というのも不眠は彼(D.G.ロセッティ)の死に至る病となったからである。・・・≫(松村伸一訳)

 そうなのか・・・難解になってきた。
 とはいえ、晩年は心を病み、不眠症に悩まされたロセッティと夢の世界が、こういうことなのかと知ると、あのミステリアスな絵画、あの粘着質の絵画の秘密に迫れそうな気がしないでもない。ふーむ。

 で、また、思い返すのが、夏目漱石「夢十夜」。(夢は続く)

*「D.G.ロセッティ作品集」(南條竹則・松村伸一編訳 岩波文庫)
*「キューピッドとプシケー」  (ウォルター・ペーター文 エロール・ル・カイン絵 柴鉄也訳 ほるぷ)
☆写真は、英国 ケルムスコットマナー裏手

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