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みんなみすべくきたすべく

超絶刺繍

ガガラj
 神戸ファッション美術館の「超絶刺繍Ⅱ―神に捧げるわざ、人に捧げるわざー」展(~2015年6月28日)を見に行きました。
 まずは、祭礼やハレの場での刺繍の豪華さを競う展示内容でした。日本の京都祇園祭薙刀鉾の装飾品や、長崎くんちの長崎刺繍の匠の技は、壮麗で、目を見張るものばかり。が、かつて清水三年坂美術館千總ギャラリーで見た明治刺繍の超絶技巧とは、少々異なります。
 また、18世紀ロココ時代のイギリスやフランスの衣装の刺繍は、以前、英国バースの衣装美術館で観たものと重なりますが、絢爛豪華なもの。この頃から、フランスのもの方が、お洒落な気がするのは、気のせいかなぁ。
 加えて、20世紀初頭からのパリのオートクチュールドレスの数々は、お洒落で、素敵なものが多いこと。

 そんななか、一番印象的だったのは、写真に写るインドのガガラと呼ばれる女性用ギャザースカートの刺繍。350センチ×85センチという踝丈のスカートに施された刺繍。すごい。
 カースト制度の靴直し革職人層の人たちが王侯貴族の要望に応えて、目の詰まった高度なチェーンステッチで、豊穣、健康を象徴する毬果(松かさ)文様を刺繍したものですが、結局、誰も着なかったこのスカート、出来上がるのに一体何年かかったのだろう。???ちなみに、このインドの松かさ模様、そののち西欧ではペイズリー柄として流行していくのです。
 超絶明治刺繍もそうでしたが、このインド刺繍にしても、職人さんたちが、昼も夜もずーっと作業し続けた結果、生まれた力作。これらの超絶作品は、近くで目を凝らさないと刺繍作品だとわからず、描いたり染めたりしたように見えてしまうくらいです。 
☆写真は、図録のガガラのページ。

                                  ががらあっぷj

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