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洛中洛外図屏風

       洛中洛外j
 国宝や重要文化財に指定されている「洛中洛外図屏風」は7点あるようです。
 その中で、今回、京都文化博物館「京(みやこ)を描くー洛中洛外図の時代」展(~2015年4月12日)に展示されていたのは、そのうちの3点。しかも、後期に見に行ったので、重要文化財 「洛中洛外図屏風 歴博甲本」のみ。(ただし、複製や他の「洛中洛外図」は、多々展示されています。)
 他にも、前期には「醍醐花見図屏風」もあったようで、前期と後期入れ替えのバランスの悪さがあるような気がしました。

 とはいえ、照明を落とし、ガラス越しに見る、色あせた屏風は、絵が細かい分、見にくいという面がありますが、綺麗に複写した屏風絵を間近で見られるのは、それなりの楽しみがありました。
 特に、他の「洛中洛外図」より、写実的に風俗を描いた「舟木本」と呼ばれる岩佐又兵衛の屏風絵は、あれれ?こんなこと描いてる!いいのかなぁ?みたいな可笑しさ満載でした。
 本来なら、京都の観光案内の原型みたいなものが「洛中洛外図」なのでしょうが、こんなに人物が生き生きと描かれていたら、本来の「京都って、すごいでしょう」が、後回しになりそうです。
 
 時代による多少の変遷はあるものの、「洛中洛外図」が、京都というところが権力の中心で、華やかで、当時の都市社会を知らしめる手段の一つだったということがわかります。加えて、名所案内でもあり、夏の祇園祭りだけでなく、紅葉や桜も描き、四季の美しさを案内する図でもあったことがわかります。
 何より、今もその名称・地名が変わらず、「ああ、あの辺やね」と、確認できるのが、京都のすごいところ。
 また、「洛中洛外図」は、地理的には正確さを欠くとは言え、おおよその見当がつけられるのも、文化の継承ができているからなせる業。 
☆写真は、本展には複製しかありませんでしたが、原本 狩野永徳「洛中洛外図屏風(上杉本)」の祇園祭の部分(岩波美術館 テーマ館「たてものとまち」)を開いた上に、本展の割引券。

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