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みんなみすべくきたすべく

聞き手に伝わる

パデエタンj
 岩波新書の新刊、松岡享子著「子どもと本」がでました。
 松岡享子氏は、ヘンリーくんシリーズやパディントンシリーズの翻訳を含め、たくさんの子どもの本の翻訳をなさり、最近の絵本の翻訳は「ペニーさんのサーカス」でした。
 翻訳だけでなくお話や昔話についての本も書かれています。そして、先のウィリアム・ニコルソンのカレンダーは、東京子ども図書館のものでしたが、松岡享子氏は、そこの理事長をなさっています。

 神戸ご出身ということで、どの辺りかな?などと思うことがあったのですが、第一章「子どもと本とわたし」の中学時代の思い出の中に、ありました。ああ、あの辺だと、わかるところが・・・夫にその箇所を読んで聞かせると、彼にもわかりました。彼と同じ中学校だったようです。

 ・・・と、そんなことは、本題ではありません。
 第二章の「子どもと本との出会いを助ける」に、こんな文章がありました。
≪…読み聞かせでは、声の中に自然に表出される読み手の読解力、解釈、表現力などが、そのまま聞き手に伝わることです。読むとき、それはおのずと声のなかに表れるものです。子どもは、その声を聞きながら、本の内容だけでなく、そこにこめられた読み手の心の動きや、本の味わい方を受け取ります。おそらく自分で読んだのでは感じなかったかもしれないおもしろさを感じ取ることができるはずです。≫
 
 つまり、読み聞かせをする大人は、単にひらがなを読み聞かせる人ということではなく、そこいらにある絵本を適当に読み聞かせる人でなく、しかも、その感受性を鈍らせることのない人のことを言うのだと思います。
*「ヘンリーくんシリーズ」(ビバリー・クリアリー 松岡享子訳 ルイス・ダーリング他絵 学研)
*「くまのパディントン シリーズ」(マイケル・ボンド 松岡享子訳 ペギー・フォートナム絵 福音館)
☆写真は、ロンドン パディンドン駅のパディントン

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