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みんなみすべくきたすべく

寒山拾得

寒山拾得j
 千總のように老舗でなくとも、あるいは、さらに系図をたどることができるおうちでなくとも、京都に古くからお住いのおうちには、いろんなお宝があるのだと思います。
 古いものに囲まれて大きくなる京都の人は、日本の古き良きものを、愛する心が他より育ちやすいかもしれないと思います。季節感も大切にしているのを感じます。

 以前、古筆のお稽古に通っていた祇園のお茶屋さんには、いつも季節の花が生けられているだけでなく、掛け軸、器・・・季節感満載でした。ま、ここは、客商売ですから、当然と言えば当然の設えかもしれません。が、お稽古の場を先生のおうちに替えても、やっぱり、お玄関の花と掛け軸は、季節や、そのお稽古のテーマに沿ったものになっています。

 写真は、先生の所蔵する仙厓「寒山拾得」。この絵が掛けられる半月前、細見美術館で「仙厓と鍋島」展に行った話をしたら、所蔵の仙厓を見せてくださったというわけです。巻物を手にする寒山は何か天を指し、箒を手にする拾得は、何故か下を向いています。さあて、天や月という字は読めるものの、この禅図の示すものは??

 加えて、表具の生地にも目が行くようになったのは、こんなに間近で鑑賞できるようになってからです。紙を留めている「一文字」というところに注目!紺地に金のゼンマイ。おしゃれでしょう。

 古筆のお稽古と言っても、相変わらず読めない書けないのままだし、いいお声にぐっすり眠り込んでしまうものの、古筆の周りに楽しみを見つけられるので、今しばらく通います。

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