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新印象派展

点描j
(承前)
 ヴラマンクの絵を見つけられるようになったと思っていたら、大阪 あべのハルカス美術館で、「光と色のドラマ 新印象派展」というのが開催されていて、(~2015年1月12日:東京都美術館2015年1月24日~3月29日)で、遠目にヴラマンク?と思った作品がありました。ドランの「コリウール港の小舟」でした。近くで見るとずいぶん違うものの、題材といい色彩といい雰囲気が似ていました。この絵は、最後のコーナー「エピローグ:フォービズムの誕生へ」にありました。ドランもヴラマンクもフォービズムの括りに所属しています。
 それで、同じコーナーには、マティスも二枚。といっても、習作のようにも見える点描画(「日傘の女性」)と小さな風景画(La moulade)。それなのに、新印象派展のポスターやカタログには、【モネ、スーラ、シニャックからマティスまで】と大々的に掲げられています。シニャックの作品は多いものの、モネも3枚、新印象派の起点となったスーラすら、習作含め数点。モネやマティスの知名度に頼ったにしても、ちょっと少ないと思う。

 また「新印象派」というネイミングも、印象派の後、新しい手法(点描)で描かれていく光と色ですから、「新印象派展」なのでしょう。が、こりゃあ、「点描画展」と言った方がいいのでは?それとも、「印象派」という言葉を外した「点描画展」というタイトルだと、人が来ない?

 確かにモネやモリゾもピサロもありましたから、印象派の流れの中で生まれたスーラの作品であり、その継承者シニャックだということがよくわかりました。そんな中でスーラの描き方がパリにとどまらず広がり支持され、その最後にフォービズムという流れ、という背景も理解できました。

 が、しかし、せめて、スーラの作品はもっと多いのがいいなぁ。せめて、ロンドン、コートールド美術館にあるスーラの「白粉をはたく若い女」と今回のポスターにもなっているシニャックの「髪を結う女(作品227)」を並べてもらったら面白かったのに・・・
☆写真左、「新印象派展」案内紙のシニャックの「髪を結う女(作品227)」中央下は、シニャック「オン・フルールの港口」の絵葉書。右は、ロンドン コートールド美術館の図録、スーラの「Young Woman Powderling Herself(「白粉をはたく若い女」)「新印象派展」には来ていません。念のため。

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