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古都の知新館

国立博物館j
(承前)
 京都国立博物館の同じ敷地に新しくできた「平成知新館」は、すっきりモダンな建物です。写真上の京都国立博物館本館(明治古都館)ファサード上部装飾を見てもわかるように、博物館本館は、明治とはいえ、歴史的雰囲気漂う建造物です。それと同じ敷地に新館を立てるとなると、そのバランスも難しいはず。

 そんな場所の南門(チケットブース・ミュージアムショップなど)が、モダンで機能的で、すっきりしたのは、数年前のことでしたが、それは、単に、入場口としての機能性を重んじた作りだからかと思っていました。そうしたら、今回「平成知新館」が、その南門の正面突き当りにでき、入場門(南門)と新しい建物の統一性を見ました。建築家谷口吉生が両方の設計者です。

 旧正門の西門の正面突き当りには、博物館本体(明治古都館)、南門の正面突き当りには「平成知新館」ができたというわけです。しかも、その南門は、京都国立博物館の南に位置する三十三間堂の南大門とも一直線で結ばれている設計だとか。京都の町が、碁盤の目のように直線的に成り立ったことを鑑みても、その設計の意図に感心するのです。

 そのうえ、写真下に写る水中の丸い輪は、もともとあった方広寺というお寺の回廊柱のあった位置を示すらしく、水の中だけでなく、通路や床にもその印が見られて、現代の設計が、古いものに敬意を表したのがわかります。
  
 加えて、内部も、日本の大きな美術博物館には珍しく、順路がなく、好きな展示場所に入っていけるのが、ちょっと嬉しい。ロンドンV&Aほど大きくはありませんが、空気が少し似ていると思いました。
 外観も内部も、そして、そのコンセプトも、古都にできた平成の博物館として楽しみなものとなりました。
         知新館水j

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